今まで見たこともないようなラグジュアリーを体験しましょう。ブラッド・ダイヤモンドの原石が詰まったグローブボックス、カップホルダーに山盛りの新鮮なベルーガ・キャビア、吸い付くようなシートウォーマー…いえ、エナス パラゴンSにそんなものはありません。しかし、重要なのはそんな事実ではありません。あなたがこの車に乗っているのを見れば、誰もがそんな想像をする、それこそが重要です。というわけで、問うべきことはただひとつ。百万ドルの見栄を張りたい?もしそうなら、もっと安い車に乗るべきです。
-イマニ・テックアップグレード可能(エージェンシーの乗り物ワークショップ)(Legendary Motorsportでの解説)
「ボトム・ダラー・バウンティ」アップデートで追加されたパラゴンS。パラゴンRですら満足できなかったあなたのために、パラゴンRがもう1台買えるだけの価格を上乗せした特別仕様車が登場しました。バリ島の美しさを想起させる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:エナス(Enus)
名称:パラゴンS(Paragon S)
分類:スポーツカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$2,010,000
モデル車の考察
モデルはベントレー マリナー バトゥールですかね。グリーンハウス部はベース車であるコンチネンタルGTに寄せていて、ヘッドライトはアウディ A6(C7型)っぽくしてバトゥールと涙滴を左右反転させていますね。
バトゥールはコーチビルダーであるマリナーがコンチネンタルGTをベースに作り上げたマシンで、世界にたった18台しかないレアカーとなっています。価格は日本円で2億7500万円と、GTAのインフレ価格でも丁度良いくらいの凄まじい値段となっています。ちなみにバトゥールというのはバリ島のバトゥール湖から取られているようです。
パラゴンといえば今作にはパラゴンRが登場していて、こちらはコンチネンタルGTをモデルにしているので、順当に考えればパラゴンRをベースにパラゴンSが作られていると見ていいでしょう。お値段は倍ですが、コンチネンタルGTとバトゥールには倍以上の価格差があるのでGTA世界の方が良心的です笑。
走行性能
パラゴンRをそのまま進化させたような高性能スポーツカーで、速さも乗りやすさもカテゴリーでトップクラス。楽しく安心して踏める良い車ですね。
加速性能は高く、発進してからその先までどの速度域でもグイグイ伸びていく力強さがあります。4輪駆動故にトラクションも素晴らしく、急坂だろうがお構いなしに突き進むトルク感が堪りません。最高速もスポーツカーカテゴリーで上位。
ハンドリングも軽くて自由自在。アクセルオフでのオーバーステアとアクセルオンでのアンダーステアがありますが、慣れればそれを利用したコーナリングも可能で、4駆の楽しさを味わえる車ですね。ブレーキの効きも良く、操作に対するレスポンスの良さと突然挙動が乱れたりしない安心感で、いつまでも走っていたくなる心地よさがあります。
ブレーキを変えるとブレーキバランスがリア寄りになって、ブレーキング時にリアが滑りやすくなります。サスペンションを変えて車高を下げてもオーバーステアが出やすくなり、段差を踏んだ時なども挙動が乱れやすくなるように感じるので、ブレーキとサスペンションは何も考えずに高級なものを選ぶのではなくしっかりと吟味したほうが良いですね。スポイラーは中高速域の安定感を上げるので走りを考えるなら付けておいた方が良いです。
ボディーの強度は硬めで、ガツガツぶつけても大きくは凹みません。ただしパーツはよく取れるので、ボディーがそこまで歪まなくてもバンパーやフェンダーなどがみんな居なくなります笑。また、純正のアクティブウイングだと破損した時にダウンフォースが無くなりあからさまにアンダーステアが強まるので、純正ならウイングを破損するようなクラッシュはしないように。
重量級の車故にラムアタックの強さは一つの特徴で、他車とぶつかっても当たり負けしないのは良いところ。簡単に吹き飛ばないのはそれだけでストレスを軽減してくれます。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:52.586
戦闘能力
エージェンシー内の乗り物ワークショップで様々な装備を付けることができます。ただ、以前登場した対応車両とは違いマシンガンが装備できないため、ほぼ攻撃力のないお遊び車両となります。
アーマープレートは車体の強化ができ、爆発物一回分の攻撃を耐えられるようになります。ただ防弾ガラスは付かないようで、単に爆破耐性を付けるだけっぽいのが残念ですね。
地雷はスリックが装備可能で、追手をツルンと滑らせることができます。仕事用に使うなら付けておくと役に立つかもしれませんね。まぁ、実用性に期待するより遊びで使うのが主な装備だと思いますが。なお地雷を付けるとパッシブ不可になるので注意。
「契約」アップデートで新登場のイマニ・テックでは面白い機能が2つあります。1つはミサイルのロックオンジャマーで、これを付けておけばフリーセッションでの移動がかなり安全になるでしょう。
もう1つはリモート操縦で、アクションメニューの「所持品」からラジコンと同じように車を操作できます。視点が一人称固定でカメラを動かすこともできない、壊れたら保険金を支払わないといけない点を除けば、仕様はラジコンと同じ。デフォルトで自爆機能があり、スリック地雷を装備していればそれも使用可能ということで、発想次第でいくらでも遊べそうなアイテムとなっています。イマニ・テックの装備は1つしか付けられないので、自分の遊び方に合わせてどちらの装備を使うか選びましょう。
カスタマイズ
パーツの数自体はそこそこ多いですが殆どが差分で、大きく印象を変えるパーツも少ないので数ほどのバリエーションは無いように感じます。
バンパーの項目が無い代わりにフロントはスプリッター、リアはディフューザーがあります。スプリッターはゴツくなりすぎない良い塩梅のものが揃っていて、ディフューザーも同じように形を少し変えたりして変化をつけるものになっていますね。
グリルはメッシュの柄や目の細かさを変えることができます。ボンネットはボンピンを付けたりインテーク付きのものと変更できたり、差分も含めて色々と種類があります。とはいえどれも控えめなデザインですね。サンストリップは細めのものが用意されています。
スカートは結構幅を広げたりそれなりに主張が大きいものが揃っています。メインカラー適用のものがありませんが、サブカラーをメインカラーと同色にすれば問題ないです。ミラーは純正のカラー差分のみ。マフラーは色々と種類がありますが不具合なのか、片方出しのものにしても両サイドから排煙が吹き出るのが気になります。
スポイラーは小さいリップスポイラーがある以外はGTウイング系で統一されています。正直ここは結構不満で、純正の造形に馴染むスポイラーが全然無くてどのスポイラーもしっくり来ないんですよね。元々のデザイン的に難しいのはあるんですけど、どれを選んでも取って付けた感が出て浮いてしまいます。
サスペンション変更による車高の下げ幅は少なめで、元々が割と車高が高めな車なのでコンペまで下げてもタイヤハウスの隙間がそれなりにあって、今の倍は下げ幅が欲しくなります。この腰高感のせいでどのホイールを選んでも馴染まないのがカスタムする上でかなり痛いです。
純正だとサブカラーの適用範囲はゼロですが、各パーツには必ずと言っていいほどサブカラー差分のパーツが用意されているので、かなり広めにサブカラーを使える車にはなっています。
ボディーペイントはちょっと洒落たストライプ、フロントを白 or 黒で塗りつぶすフラクチャー柄、迷彩柄などが用意されています。ここ最近の気合が入った追加車両のペイントと比べるとぶっちゃけ手抜き感があり、シンプルすぎるデザインだと思います。パラゴンRにあったドギツイ下品な柄物とか欲しかったですね。
感想
何時間でも走れるわ〜というくらいこの車の挙動が気に入り、購入して以来愛車の1台となっている車です。重たいはずなのに重たさを感じさせない操作性とトルク感が気持ちいいんですよね。200万ドルという価格に納得ができる速さだと思います。
その一方でカスタマイズ性は結構ガッカリで、誰が弄っても同じようなカスタムになりそうなくらい拡張性が乏しいですね。シンプルにまとめようにも「車高が高い」という一点でキメるのが難しいのが辛いところで、ガッツリ弄ろうにも純正の色を残そうにも足りないものが目についてしまう内容だと思います。この内容でありながら良い感じに撮れてる公式画像はかなり頑張ってますし、こっちも純正ホイールの色弄らせろよと言いたくなります笑。純正ホイールの色が変えられるだけでも結構変わりそうなんですけどね〜!
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