
こんばんは、麻乃ヨルダです。WCSの夏が終わり秋に入る遊戯王マスターデュエル、皆さんは楽しんでいますか?
9月末になり10月に適用されるリミットレギュレーションが発表されました。かなり大きめの改訂なんですが、デュエリストたちからの反応はかなり悪め。一体何故なのか見ていきましょう。
ハンデスも全除外も許されるわけがない
【予告】#遊戯王マスターデュエル
リミットレギュレーションの適用について2026年10月6日(火)に「リミットレギュレーションの適用」を実施いたします。
この変更に先立ち、アプリ内では変更の方針と理由についてお伝えさせていただいております。■禁止となるカード… pic.twitter.com/zkuR4g1ILZ
— 【公式】 遊戯王 マスターデュエル (@YuGiOh_MD_INFO) September 24, 2026
まずは禁止カードで、PSYフレームロード・Ω、ディメンション・アトラクター、シンクロ・オーバーテイクの3枚が投獄されました。今回の改訂はOCGの改訂と強くリンクしていて、エルフェンノーツがハンデスで後攻捲りを否定するために使っていたオメガと、墓穴が消え対抗手段が無くなり、撃つだけで特殊勝利カードになってしまったアトラクターが紙と同時に禁止となりました。
アトラクターに関しては納得しかない規制なんですが、オメガに関しては微妙。オメガ自体はいつ投獄されても仕方ないカードとはいえ、OCGのエルフェンがオメガを使っていたのはゴエモンこと天下独歩の大義賊が怖いからであって、ゴエモンがまだ上陸していないMDではエルフェンの先行展開でオメガが出ることはそこまで多くありませんでした。
むしろMDのエルフェンで問題となっていたのは3手であっさり出てくるバロネスで、このタイミングでオメガを投獄したところでエルフェンら環境デッキへの痛手にはなりません。次のパックでゴエモンでも来るのか、現状の環境には殆ど影響の無い禁止カードになっていますね。
シンクロ・オーバーテイクもキラーチューンの規制を見たカードになりますが、今でももうガリガリに削られているキラーチューンは純構築で運用されていることが少なく、今の主流はエルフェンノーツと組ませた型になっています。そのため、シンクロ・オーバーテイクを規制したからといってエルフェンノーツキラーチューンにはそこまでのダメージがありません。殆ど姿を消した純キラーチューンにダメージを与える改訂となっています。
良いけど今じゃない
次は制限カードで、キラーチューン・キューと絢嵐たる見神が制限になりました。こちらも規制自体は真っ当なんですが、環境に与える影響は少ないように思います。
キューの規制もシンクロ・オーバーテイクの禁止と同様にキラーチューンにダメージを与えるものになっていますが、やはりキラーチューンネームを減らしたところで今はエルフェンノーツと肩を組んで戦っているので、キラーチューンに触りにくいくらいでエルフェンノーツだけでも戦えますといったスタイルでこのまま継続して戦ってくるでしょう。結局、キラーチューンはいくら制限・準制限を作ったところで根本的なピーピングギミックをどうにかしない限りはあの手この手のリペアで環境に残り続けるでしょうね。
見神は純絢嵐や十二獣絢嵐の他、絢嵐を混ぜたM∀RICEや閃刀姫などで暴れ散らかしていたカードなので、制限は妥当なところ。ターン1がないので普通に闇の誘惑ですからね。速攻魔法でドロバケアが出来ていたのもやりすぎで、このパワーカードを悪用していたデッキたちが苦しくなるのは良いことです。
そして準制限になるのが絢嵐たるエルダムとThe Fallen & The Virtuous。絢嵐出張で様々なデッキの初動札になっていたエルダムが準制限になり、絢嵐ギミックを初動としていたデッキはちょっとダメージ。そして純絢嵐は大きなダメージ。
あらゆるデッキに入っていたヴァーチャスも3枚は強すぎたのでOCGと一緒に準制限へ。単純な1枚破壊だけでも強いのに、EXデッキからカードを落として更にアド取り、時には蘇生も使えるということで、いくら何でも汎用性が高すぎました。自分のカードを割って無効系誘発を回避できるのもダメすぎます。
ヴァーチャスを特に活用していたのが絢嵐系のデッキで、速攻魔法の利点を活かして他のデッキよりも更に強くヴァーチャスを使っていました。なので、ヴァーチャスの規制は特に絢嵐や閃刀姫にダメージを与えるでしょう。その他のとりあえずヴァーチャスを入れていたようなデッキは元から2枚採用なことも多かったので、全体への影響はそこまで無いような気がします。
ライバルが勝手に居なくなって幸せ
というわけで、これらのカードの規制によって大きなダメージを受けるのは絢嵐や閃刀姫あたりになるわけですが、現在の環境でトップに居るのは烙印ドラゴンテイルとエルフェンノーツキラーチューンで、絢嵐は一歩引いた位置に居ます。閃刀姫はキラーチューン環境で立ち位置が良かっただけで、エルフェンノーツと組んだキラーチューンなど捲りようがない先行展開をしてくるデッキが増えた現環境では立ち位置が悪くなり、環境上位では無くなりました。
つまり、今回の規制は禁止・制限・準制限全てが現環境トップに大きな影響を与えない改訂になってしまっています。1〜2ヶ月前に暴れていたデッキたちを規制する内容で、むしろ現環境のトップを走るデッキを追いかけるデッキたちを足止めする内容になってしまいました。
これにより烙印ドラゴンテイルとエルフェンノーツキラーチューンのライバルが不在になると思われ、新パックで環境が動かなければ格差を広げただけのリミットレギュレーションになってしまいます。これは非常にマズイですね。規制の内容自体はかなり良いんですが、タイミングが遅かったためにヤバい結果になってしまいそうです。
しかも10月はデュエリストカップがあるため、一番競技的な遊び方がされる時期にこの改訂が来てしまうという、全てにおいて間の悪いリミットレギュレーションです。悪いのはタイミングだけなんですが、タイミングが悪いだけで意味の無い改訂になりそうな悲しい状態ですね。
M∀RICEにも言えることですが、ドラゴンテイルとキラーチューン自体はガリガリに規制されているものの、混ぜもので普通に生きながらえている辺りデッキとしての格が高すぎますね。ベースが強いので混ぜ物をして初動を増やしたり囮役を増やすだけでどれだけ規制されても耐えてしまいます。一体いつまでこれらのデッキを見ることになるんでしょうか。
とりあえず今のドラゴンテイルとキラーチューンを止めるには混ぜもの側をどうにかしないといけなくて、現状ノータッチと言っても過言ではない烙印とエルフェンノーツを規制してほしいですね。烙印の後に出てくるドラテも、ドラテの後に出てくる烙印も強すぎますし、キラーチューンが今後消えてもエルフェンノーツがトップに居座るだけです。一応、ヴァーチャスとオメガが烙印とエルフェンノーツの関連規制にはなりますが、これだけでは何も変わりません。
それはそれとしてドラテとキラーチューンはこの感じだと更に絞り尽くされそうで、いよいよ禁止カードを出さないと止まらない気配もあります。MDの規制は可能な限りテーマを生き残らせようと気を遣った規制をしていますが、甘い規制だとこの2デッキは全く止まりそうに無いです。かといってギミックの根幹であるファイメナとロタリーを潰したらテーマの味が失われてしまうので、その周りをどれだけ犠牲にするかですね。良い落とし所はないものか。
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今年は新時代の到来を予感させる遊戯王界。対戦しか興味がなくあまりにもストイックだったマスターデュエルも、アイテム販売やソロモードの拡充で新しい楽しみ方の提案をしつつ、不健全なカードをバシバシ規制して良い環境を作ろうとする努力が見て取れます。凄まじい硬派さに距離を置いてしまった方も、生まれ変わろうとするマスターデュエルを再び遊んでみませんか?
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