これはまさか、完璧な車?デザイン性と機能性の究極の融合?史上初の音速を突破する絵画?座らずにはいられないでしょう。そうです。この手仕上げのナッパ革シートに。レジェンダリー・モータースポーツで好評発売中。
(ロード画面での解説〜10F)
吸気口、チタン製の動弁機構、大きくて厚みのある自然吸気エンジン…そう、これは人々の渇きを癒してくれる存在なのです。そして、実際に機能しています。ベニーズ・オリジナルモーターワークスでカスタマイズ可能。
(Legendary Motorsportでの解説)
初めての車はオベイ 8Fドラフター、初めての飲酒運転は9F、初めて後部座席でチョメチョメしたのは9F、そして10Fに恋に落ちる。ロスサントスではよくある話です。まさに完璧な物語。しかし、ベニーは言います。「この物語はまだ序章にすぎない」と。彼の言う通りです。ベニーズ・オリジナルモーターワークスでカスタマイズして、物語の続きを進めましょう。
(Benny’s Original Motor Worksでの解説)
これはもはや常識ですが、ロスサントスで最も美しい生き物でさえ、近ごろは半分がシリコン製です。だからこそ、あらゆる面で圧倒的な魅力を放つオベイ 10F・ワイドボディも、ベニーズ・オリジナルモーターワークスでのカスタマイズが可能です。さらに、フェイスリフト効果が見込めるほどのパワーも備えています。1台の値段で2つの価値があると言えるでしょう。
(ロード画面での解説〜10F・ワイドボディ)
「犯罪事業」アップデートで追加された10F。オベイが誇る最高級のスポーツカーです。ヒーローが乗る1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:オベイ(Obey)
名称:10F
分類:スポーツカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
購入価格:$1,795,000
メーカー:オベイ(Obey)
名称:10F・ワイドボディ(10F Widebody)
分類:スポーツカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
カスタム費:$575,000
備考:10Fをベニーズに持ち込みアップグレードすることで入手
モデル車の考察
モデルはアウディ R8(第2世代)ですかね。初代R8をモデルとする9Fの後継機にあたる車でしょう。しかし駆動方式は特徴的な4WDではなくリアドライブなので、限定モデルのR8 RWSでもモデルにしているのでしょうか。
R8はランボルギーニ ウラカンとベース部分を共有する兄弟車。ウラカンをモデルとするテンペスタとは兄弟車の関係かもしれませんね。
オベイには他にアウディ RS5をモデルとする8Fドラフターなんかがいて、アウディのスポーツモデルを象徴する名称「R/RS」の代わりに「F」が使われているようですね。10Fはヘッドライトとテールランプの形がFに見えるように処理されていて、Fの主張が激しくなっています。
10Fはベニーズでアップグレードできる車両で、レジェンダリーのサイトの解説文でもその旨が書かれているんですが、10Fの実装時点ではアップグレード不可。エレジーRH8とエレジー・レトロみたいな「別物やんけ!」というレベルでアップグレードの変化がある車ならまだしも、ベースの雰囲気を受け継ぐアップグレードを後出しするのはなんだか出し惜しみ感が強いですね笑。
追記:約1ヶ月後にワイドボディが追加されました。
ボディーペイントの元ネタ
「Kisama」はジェスターRRのボディーペイントの流用で、元ネタも同じだと思います。
走行性能
スペックそのものはスポーツカーカテゴリーで上位クラス。しかし、スペックを使い切るのは難しいピーキーな車です。
加速は鋭く、まるで4駆のようにグイグイと前に進んでいきます。エンジン音も力強く、激しいエンジン音を聞きながら加速を体感できるのが楽しいです。ただトラクションは若干難アリで、発進時や上り坂などではホイールスピンをする場面も。最高速はカテゴリーでも上位。
ハンドリング面はどうも地に足が着いていない感覚があり、滑らかな動きではあるもののボディが浮き上がるようにツルーっとグリップを失う特性があります。スライドコントロール自体は難しくないんですが、この滑り方をした時点で車体が踏ん張れず外側に流されるので、高速域ではこの癖が出た時点でクラッシュは免れません。そのため、薄いグリップの限界点探りながら走らないといけないため神経を使います。ブレーキの効きは良いので、コーナーの侵入でのスピードコントロールをしっかりしましょう。
速く走ろうと思うと大変なこの車ですが、その滑り安さと適度なトラクションの掛かりによって、ローグリップを履かせた時のドリフトが非常にしやすい車でもあります。GTAの車でドリフトをしようと思うと、オートマによるギアシフトとエンジンの回転数をコントロールするためにサイドブレーキを頻繁に引く技術(クラッチ蹴りのように高回転を維持するため「高回転維持」とも呼ばれます)が必要になるんですが、そういった特別な技術を使わずにドリフトができるのは革新的。車のモデルからすると違和感はありますが、GTAドリフトの入門車に相応しい1台かもしれませんね。
ワイドボディの方はベースと比べて若干性能が上がっています。最高速などが少し上がっているほか、違いとして分かるのは安定性。特にスポイラーとホイールの交換による違いが顕著で、これらのパーツを変えるとグリップの限界が上がって動きがマイルドになります。とはいえ、元々の性格がヤンチャなのは変わらないので、限界領域で走らせるのは相変わらず大変でしょう。大人になって少し落ち着いたマイルドヤンキーみたいなものです。
ローグリップを履かせた時の挙動も若干大人しくなったというか、スピンするまでの限界が少し上がった感じがしますね。その代わりアングルをつけてドリフトをするのも少し難しくなった気もするので、どちらが良いのか好みで選びましょう。
カスタマイズ
ベースモデルの方もパーツの数は多くかなり細かくパーツを変更できます。とはいえ大きく形は変えない差分パーツが多く、大きく印象を変えるという感じではないですね。
バンパー類はスプリッター、ディフューザーを付けるものがメイン。リアバンパーは取り外しというファンキーな項目もありますが大きな変更はそれくらい。リアバンパーを取り外すとマフラーが剥き出しになりますが、マフラーを変えることで配管が変わるのが見られるのがグッド。
グリルの項目では中央のグリルはノータッチで、実質カナードを付けるための項目。ボンネットとルーフは鍛造カーボンというこれまでのカーボンとは模様が違うカーボンのパーツが用意されています。後のエアロパーツはサイドパネルやサイドスカートなど。
スポイラーはダックテイル系とGTウイング系が用意されています。純正だとアクティブウイングが付けられていて、アクティブウイングの位置だけに干渉するパーツならアクティブウイングが可動し、アクティブウイング以外の場所にも干渉するパーツだとアクティブウイングが動かなくなります。この辺はアクティブウイングを残したいかどうかでパーツを決めましょう。
ボディーペイントはシンプルなストライプ系に、シンプルな企業ペイントといった内容。正直かなり物足りない内容ですが、ワイドボディの方で更にラインナップが追加されたりするんでしょうか。
ワイドボディの方はカスタムパーツが少々追加されていますが、正直言って間違い探しレベルです。グリルにラジエーター剥き出しのパーツ、とてもちっちゃいサイドミラー、サンスプリット、内装カスタムなどは分かりやすい違いですが、リアバンパーにバンパーを外してディフューザーだけ付けたものが追加されたとか、スポイラーにアクティブウイングと干渉しないGTウイングが追加されたとか、ボンネットキャッチが付けられるようになったとか、言われないと気づかないくらいの地味な追加パーツが多いです。
内装の部分もこれだけレーシーなカスタムパーツが揃っているのにダッシュボードは色を変えられるくらいで、ロールケージを入れることも出来ないのは残念。ベースの方はそもそも改造すら出来なかったのでそれよりはマシですが、約60万ドルのカスタム費用を払っているのですからオーバーフェンダーを付ける以外にも何か目玉となるカスタム項目があってほしかったですね。
ボディーペイントは6種類追加されていますが、こちらもベースと見比べないとどれが追加ペイントなのか分からないくらいの内容で、それほど大きな変化はありません。全体的にマイナーチェンジ感溢れるカスタマイズ性ですね。
感想
乗ってみて「よく滑る車だなぁ……これローグリップ履かせたら面白いんじゃない?」と思いついて、実際履かせてみたらめちゃくちゃ面白い1台でした。これにヒントを得て似たような挙動の車にローグリップを履かせてみてるんですが中々10Fほどしっくりくる車は見つけられず、10Fが絶妙なバランスなのを感じます。本当に楽しい車なので、GTAでドリフト遊びをしたことがある人は「R8でドリフトぉ〜?」と言わずに、騙されたと思って1度乗ってみてほしいです。それだけの価値はあると思います。ドリフト目的以外ではまぁまぁ癖のあるスポーツカーなので、その辺を検討した上で乗ってください。
ワイドボディに関しては、自分は約60万ドルのカスタム費用に見合う価値を見いだせませんでした笑(これでもベニーズ最高額ですからね)。全体的に変更点が地味。しかも、10Fが実装されてから引っ張りに引っ張って1ヶ月待たせてこの内容ですからね。同時に実装されても「こんなもんかぁ」と思ってしまうようなものを、1ヶ月待たしてお出しされたら更にガックリです。ワイドボディ化自体はカッコいいので、そのためにお金を出せる人はどうぞという感じでしょうか。
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