カルト的人気を誇るドミネーターのメーカーから、真にアメリカ的で興奮を誘うコンバーチブルの4D体験、ドミネーターGTが登場。燃えるアスファルトを何マイルも駆け抜けて感覚野に最高の刺激が得られる今、刺激物など必要ありません。全ての勝利を味わい、全ての衝突を感じ、全ての保険を支払いましょう。「支配」に新たな名が与えられました。
(Southern San Andreas Super Autoでの解説)
「チョップ・ショップ」アップデートで追加されたドミネーターGT。昨今のドミネーターに足りなかったのは、西海岸の潮風を感じられる開けた屋根でした。トップレスで目を引く1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ヴァピッド(Vapid)
名称:ドミネーターGT(Dominator GT)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$2,195,000
モデル車の考察
モデルはフォード マスタングの6代目後期、そのコンバーチブルですかね。特徴的なサイドベントを見ると、中でも限定版のカリフォルニアスペシャルが元ネタになっているようです。
マスタングがモデルの車はこれで6台目で、エリー(初代、シェルビーGT500 1967年式)、ドミネーターGTT(初代中期、1969年式)、ドミネーターASP(4代目、2000-2005)、ドミネーター(5代目後期 2010-2014)、ドミネーターGTX(6代目前期 2014-2018)に続く1台となっています。アメ車スポーツカー勢の中でも特にマスタング系列は充実していますね。
モデル通りに当て嵌めれば、この車はドミネーターGTXのフェイスリフト仕様、そのコンバーチブル版という立ち位置になりそうです。まぁ、ドミネーターGTXの頃はまだ丸パク……モデルそのままのハイクオリティー造形ではなくごちゃまぜのデザインだったので、フェイスリフトどころではない変貌ぶりになってますけどね笑。モデルチェンジでもなんでも、とりあえずGTXの後継機だろうと思います。
ボディーペイントの元ネタ
ソリッドトラックレーシングはShelby GT-Hがモデルだと思われます。
走行性能
新型のマッスルカーだけあってカテゴリー内でトップクラスの走り。風を感じながらこのスーパーホースを乗りこなしましょう。
加速性能は良好で、最高速まで淀みのない加速。トラクション性能はマッスルカーなので少しだけパワーを持て余すようにホイールスピンするものの問題なし。最高速は上位クラスではありますがトップレベルというほどでもなく、どちらかと言えばコーナリングで稼ぐマシンですかね。
「アリーナ・ウォーズ」アップデート以降、マッスルカーカテゴリーの車はサイドブレーキを引いた状態でアクセルを吹かし、サイドブレーキを離すとウィリースタートができるようになりました。マッスルカーは元々「暴れ馬」に乗っているような感覚があるんですが、オープンカーだとより馬に乗ってる感を味わえるというか、ウィリーさせると馬がヒヒーンと立ち上がるような感じがして良いですね。
ハンドリング面は新しく追加されたマッスルカーだけあって優秀で、スポーツカーと遜色のないグリップ感。多少のオーバーステアは出ても、滑り出した後にギュッとグリップが戻って踏みとどまれる粘りがあります。ブレーキの効きはまずまずで、効き始めてから速度が落ちきるまで少し時間があるので早めのブレーキを心掛けて突っ込み勝負を避ければ問題はないです。
この車の弱いところはギャップに敏感なところで、段差を踏んだりすると結構大きめに車体が跳ねてグリップを失います(それが普通なんだろうけど)。純正の車高だと特にこれが顕著で、重心が高いボディーはちょっとしたギャップですぐに車体がふらついてしまいます。
車高を下げると動きが硬くソリッドになる代わりに、この不安定さは大きく解消されます。他の車と比べてサスペンションを変更する効果が高い車ですね。スポイラー装着によるダウンフォース向上も重要ですが、ノーマルサスペンションでスポイラーだけ付けてもあまり効果が出なかったので、まずは足回りのセッティングから決めていくべきです。
ボディーの強度は普通で、ガンガンぶつけるとそれなりに凹みます。アーマーを強化すると結構強度が上がりますが、それでも凹むものは凹むのでアーマー強化はお好みで。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:56.554
カスタマイズ
パーツの数はそれなりに豊富ですが、印象を大きく変えるようなパーツは多くなく、有ったとしてもちょっと車のキャラクターに合わない感じでなんとも言えないラインナップですね。
バンパーはフロント・リア共にカナードなどを付けた派手なパーツが用意されています。悪くはないですが、普通にエアロを変えて前期型にも寄せられるとかが出来たら良かったかも。
グリルはこの車で最も充実している項目で、モデルに近いエンブレムの配置に出来たり、水平グリルで印象をガラリと変えたり楽しいです。ボンネットも結構種類がありますが、割とスクープの付け方が控えめというか、物凄く印象を変える感じではないですね。あと、殆どのバリエーションで一緒にボンピンが強制で付いてくるのもちょっとマイナスか。
マフラーはどれも4本出しかデカい2本出し。あとはフェンダー、ミラー、トランク、サイドベントにカラー差分があります。ついでにマッドガードもあります。……ラリーするの?
ルーフは残念ながら変更できず。ソフトトップだけじゃなくてハードトップに変えられたり、あるいはソフトトップだけでもカラーを変更できるとかあるとそれだけで結構弄り甲斐があるんですけどね〜。
スポイラーはリップスポイラー、小さめのスポイラー、GTウイングと満遍なく揃っていて不足なし。どの車もこういうバリエーションが欲しいぞ。
サスペンション変更による車高の下げ幅はそれなりに大きめ。というか、純正の車高が結構高いですよね。なので、コンペまで下げても丁度いいくらいの車高で、もう一段階くらい下げられてもいいのになという感じはあります。
ペイントはサブカラーの適用範囲がデフォルトだと無しで、カラー差分のパーツを付けることでサブカラーを使えるようになります。
ボディーペイントは基本的にシンプルなストライプ柄ばかりで、後は特殊な迷彩系と、稲妻のように派手な黄色と赤のペイント(公式画像でも推されてますね)。もうちょっとトンチキなペイントとかもあれば良かったかな。
感想
車自体の感想を言う前に一つ言わせてくれ。他の車と区別がつかなくなる名前はやめろ。よりにもよってGTは最悪だ。ドミネーターGTで検索したらGTTとGTXも一緒に出てくるんだぞ?ちょっとでも考えたら分かるだろ。検索性最悪な名前を付けるんじゃない!
それはともかく、非常に再現度の高い6代目マスタングで、性能も文句なし。カスタマイズ性はちょっと物足りず、おふざけが足りない真面目くんの割にはやりたいカスタムの要所も外してる感じで微妙な評価となってしまいますが、純正〜ライトチューンで楽しむ分には問題ないですかね。220万ドルはたけ〜よと思いますけど、もうちょっと割引されたら全然良い車ですね。
6代目マスタング出すなら普通にクーペ出せよという声も多く、自分もクーペを一緒に出すかルーフを変えられてたらよかったのにという気持ちは確かにあります。とはいえ、新しめのマッスルカーでオープンカーというのは有りそうで無かったジャンルなので、このタイプの車がGTAに追加されたことは遊びの幅を広げてくれるとポジティブに受け止めています。
今回のアップデートの追加車両はどれもGTA6での続投を意識してそうなチョイスですが、この車もそんな1台な気がしています。この車でバイスシティのビーチサイドを駆け抜けるの、絶対気持ちいいぜ?勿論、ロスサントスでもベスピッチビーチの辺りを流すのが心地よいです。
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