このスターリングGTは、ドイツの輝かしい歴史を象徴するマシンです。ドイツは自己嫌悪にまみれた軟弱なビジネスマンがグランプリレーサーの振りをする手助けをしてきました….高速道路の渋滞の合間の2分間だけですが。この伝統は60年以上続いており、惨めなことに変わりありませんが、少なくても一番乗りでした。
(Legendary Motorsportでの解説)
「ダーティマネー・アップデート」パート1で追加されたスターリングGT。最高のレーサーと共に伝説を作ったマシンです。ドイツのモータースポーツ史に名を刻む1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ベネファクター(Benefactor)
名称:スターリングGT(Stirling GT)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$975,000
モデル車の考察
モデルは、メルセデス・ベンツの300SLRクーペですかね。ガルウイングドアやサイドエキゾーストなどがしっかり再現されています。同じベネファクターにはSLS AMGをモデルにしたスラーノ、メルセデスAMG GTをモデルにしたシュラーゲンGTが存在しますが、モデル車の系譜を追っていくと「300SLR→SLRマクラーレン→SLS AMG→AMG GT」となっているので、スターリングGT・スラーノ・シュラーゲンGTには繋がりがありそうです。
名前のスターリングは、この300SLRに乗りスポーツカー世界選手権で大活躍したスターリング・モスの名前からとられたものでしょう。後に、300SLRのリメイクである「SLRマクラーレン」が登場した際も、「SLRスターリング・モス」という彼の名を冠した限定仕様が登場していて、SLRとスターリング・モスの名は切っても切れない関係にあります。
ちなみに、レースで使用された300SLRは全てオープンカーで、クーペボディのタイプはレースで使用されることはありませんでした。
走行性能
トラクションの掛かりが良く、加速性能が非常に高いです。現代のスポーツカーのようにスムーズな加速をしてくれます。
コーナリングも安定していて、低速時にややオーバーステアが気になる以外は全く問題なく曲がってくれます。あとは最高速がそれほど伸びないのが悩みなくらいで、欠点の少ない扱いやすさが目立つ車です。
そして何より、気分を高めてくれるエンジン音がいいですね。カスコやJB700など、キャブレターの音を感じさせてくれる旧車は少ないので貴重です。
カスタマイズ
300SLRと言えばサーキットで活躍したマシンですが、スターリングGTはラリー系の改造パーツが用意されています。フォグランプやスペアタイヤなどでラリーカー風にできますね。ボディーペイントなんかもあると完璧なんですが、スターリングGTもテコ入れしてくれないでしょうか。
ちなみに、「ロールケージ」の項目で「ラリーケージ&チューニング」を選ぶと、トランクの中にレース用の燃料タンクが置かれます。気づきづらいですが、ちょっとした小ネタです。
車両取引のビジネスではトップレンジ枠の車で登場するので、そこでカスタマイズを試したり試乗したりするのもいいでしょう。
感想
もうとにかくエンジン音が良い。美しいフォルムを味わいつつ、高速道路を延々と流していたくなります。走りはもうちょっと癖があっても良かった気はしますが、乗りやすいので運転のしやすさという点では文句ありません。
パーツの数は多くありませんが、ラリーチューンで一貫していて個性を出しやすいのでそこも不満はないですね。あとはやっぱりラリー仕様にするならボディーペイントも欲しいので、どうかよろしくお願いしますロックスター様。
小ネタ
ボスジョブの「危ない橋」では、標的の車として登場します。うまく乗りこなして逃げ帰りましょう。車両用倉庫では、スターリングGTが描かれたポスターが見られます。
モデル車について
メルセデス・ベンツ 300SLR
1954年のF1グランプリに出場したW196をベースに、スポーツカー化した1台。計9台のみが制作され、内7台はオープンモデル、2台はクーペモデルとなっている。テストの遅れで第2戦までは欠場したものの、1955年のスポーツカー世界選手権に投入された300SLRは輝かしい成績を収めていく。デビュー戦となったミッレリアでは3位以下に大差を付けてワンツーフィニッシュ。第4戦のル・マン24時間では1台が歴史に残る大事故を起こし全車撤退となったが、その後のツーリストトロフィー、タルガ・フローリオでは優勝。これによりマニュファクチャラーズポイントでフェラーリを逆転し、メルセデス・ベンツはスポーツカー世界選手権を初制覇した。
フォトギャラリー
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