ライデンほど過小評価された名車も珍しいでしょう。あなたが泣きながら信号待ちをしているとき、隣にライデンが停まっても、おそらく元恋人のスナップマティックから視線を動かすことはないはずです。それでも、信号が青に変われば、内燃機関では望むべくもない静かな発進と加速を目の当たりにするでしょう。あなたの鼻水まみれの手からiFruitが落ちてしまって、そしてこう思えるのです。この世界もそんなに悪くないんじゃないかって。
(Legendary Motorsportでの解説)
「強盗:ドゥームズ・デイ」アップデートで追加されたライデン。ガソリンで脳が溶けた旧時代の人類に、EVが如何に優れているかを説くべきです。火葬場まで自動運転できる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:コイル(Coil)
名称:ライデン(Raiden)
分類:スポーツカー
駆動方式:AWD
乗車定員:4人
購入価格:$1,375,000(非売品)
モデル車の考察
モデルはテスラ モデルSですかね。電気自動車で有名なテスラ社の代表的な1台です。自動運転やソフトウェアのアップデートで進化するシステムなど先進的な取り組みが評価される一方で、値段に対する作りの粗さやアフターサービスの弱さなど、自動車に求められる根本的な部分のクオリティーが不足している「車の形をした電化製品」的な評価もされる車ですね。
テールライトはアストンマーチン ヴァンキッシュっぽいでしょうか。今作ではヴァンキッシュをモデルにした車はマッサクロ、リンクス、パライアと様々な車があります。関連性は薄いですがモデル繋がりということで。
名前は雷電と電気自動車であることを分かりやすくアピールしているようですが、なぜ日本語の名前なのかは分かりません。コイルの社長が日本かぶれだったり?
ジャギュラーはこの車の内装を流用し、サイファーはそのジャギュラーの内装を流用して作られているのですが、これらの車はメーター類もそのまま流用してしまっているので、エンジン車なのにライデンと同じ電気自動車用のパワーメーターが装備されているというなんとも不思議な状態になってしまっています。もうちょっと確認せいよ。
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となりましたが、この車は幸いオートショップサービスの対象車であるため、持ち込まれた車を購入することもできます。運が良ければ試乗トラックなどに並ぶのを待たなくても購入できるでしょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
いつも通りの電気自動車で、かなり癖が強い走り。速さ自体はスポーツカーカテゴリーで中間クラスですが、安定感は低め。
加速性能は流石は電気自動車という感じで、静かにかっ飛ぶような加速を見せてくれます。最高速は低いですが、電気自動車と考えれば高い方でしょう。トラクション性能も高めで急坂もなんのその。
そしてハンドリング面はやはり厳しく、重たく硬いです。コーナーの入りでキツめのアンダーが出ますし、ステアリングを切ったままアクセルを入れていくとリアも滑り出します。おまけにブレーキの効きが悪いので、かなり早めにブレーキを踏んで姿勢を整えないとちゃんと曲がってくれません。ストレートでも勝負しづらいですがコーナーではもっと勝負しづらいです。
サスペンションを変えて車高を下げるとアンダーもオーバーもかなり悪化するので、走りを考えるならあまり車高は弄らない方が賢明です。
スポイラーを変えてダウンフォースを変えるとかなり安定感が増し、コーナーの入りで素直な動きをするようになります。ブレーキの効きなどが変わるわけではないので注意が必要なのは勿論ですが、見違えるようにまともなコーナリングをするようになるので、速く走りたいならスポイラーの装着は必須でしょう(下のタイムアタック記録もスポイラーを付けて1.2秒縮まった結果です)。
ボディーの強度は硬め。バンパーなどのボディーパネルはポロポロ取れていきますが、ガンガンぶつけても走りに大きな影響はありません。いや、元々走りにくいからあんまりそう感じないだけかもしれない。
オートショップサービスではこの車が運び込まれてくることがあります。そこでカスタムパーツのチェックや試乗をしてみましょう。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:56.224
カスタマイズ
パーツの数はかなり少なく、初期車両のように各所に1種類ずつパーツがあるくらい。あんまりカスタムしまくる車ではないとはいえ寂しいラインナップですね。
フロントバンパーはスプリッターが一種類で差分付き。リアバンパーは中央部に黒のディフューザーが付くものが2種類。スカートもフロントバンパーとほぼ同じ。ミラーはカラー差分のみ。
ボンネットは中央部にサブカラーのストライプが入るものとカーボン仕様が有り。ボディーペイントなんて贅沢なもんはないので、ストライプを入れられるようになるだけでもありがたいです。
スポイラーはそこそこのサイズのスポイラーに大きめのGTウイング。あんまり大きなエアロが付けられないこの車でスポイラーだけ派手にしてもまとまりがなくなるので、小さいリップスポイラーくらいは用意してほしかったところ。
サスペンションの変更による車高の下げ幅は結構なもので、コンペにするとシャコタンに近い低さになりますね。前述の通り、車高を下げると更に乗りにくくなるので、その辺は覚悟して下げてください(タイヤ曲げられないだろって感じの車高なのでコーナリング性能の悪さもさもありなん)。
サブカラーはバンパーの下部とスカートの位置に適用されるので、上手く色を使えばアクセントになります。しかし、ルーフも色変えられるようにしてほしかったな。
純正ホイールはスポーツのロズスピード・Mk.Vを気持ち大きくしたものでしょうか。余談ですが、一部のリムが深めのホイールを履くとブレーキパッドがホイールからはみ出てしまうというなんとも珍妙な現象が起こるので、ホイールを選ぶ際は注視してみてください。
感想
電気自動車のセダンだね、ということで、良くも悪くも「そういう車」です。かなり乗りにくいし、カスタムも殆どできないし、やたらジャッカルに似てるしで、評価できるポイントが少ないです。モデルSが元ネタの車、という以外にパンチがないですね。実装時期がもっと後だったら、イマニ・テック対応でリモート制御をつけて自動運転ごっことかで遊べたかもしれませんが。今からでも付けられるようにしてくれないか。
とかボロカスに言っておきながら、サイドからリアにかけてのラインはセクシーでとても好きです笑。それだけのために買う価値があるかと言われたら、そんなことはないけども。
モデル車について
テスラ モデルS
「ロードスター」に続くテスラ第2の電気自動車。スポーツタイプのオープンカーだったロードスターとは打って変わって、実用的な4ドアセダン(厳密な定義では5ドアハッチバック)のパッケージングになっている。
自動運転機能や子供用補助シートのオプションなど、利便性を追求しユーザーに寄り添う姿勢が見られる車だが、トラブルで議論を巻き起こすことも少なくない車でもある。特にこの車の自動運転機能は、自動運転車初の死亡事故を起こしたり(当時の車の状態はオートパイロットに該当しないとされたが、NTSB(米運輸安全委員会)は「オートパイロットの設計上の不備が一因」と結論付けた)、ハッキングにより遠隔操作が可能な脆弱性が発見されたり、大きな波紋を広げた。
フォトギャラリー
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