70年代の懐古主義者は、石油危機の時代に思いをはせています。旋風を巻き起こしたターボ搭載のコテコテのツーリングカー然としたファミリー向けセダン。それは現代にも残っています。ボルカー ネビュラターボ。南サンアンドレアススーパーオートで好評販売中です。
(ロード画面での解説)
何を考えているかは、大体想像がつきます。「また70年代かよ」。でも少し考えてみてください。乗ってみないと分かりません。中身を取り出してみたら、ターボチャージがつまらないなんて思わないかもしれませんよ?その意気です、さあ乗ってみましょう。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
「ダイヤモンドカジノ&リゾート」アップデートで追加されたネビュラターボ。こんなレンガのような車がレースをしていた時代をあなたは知っているでしょうか。北欧生まれのファミリーカーを見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ボルカー(Vulcar)
名称:ネビュラターボ(Nebula Turbo)=星雲(英語)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$797,000
モデル車の考察
モデルはボルボ 240ですかね。バージョンとして2ドアセダンのスポーツ仕様である242 GTが最も近いでしょうか。
過去作のサンアンドレアス(以下SA)ではネビュラという名前の4ドアセダンが登場していました。モデルはリンカーン コンチネンタルあたりだと思われるのでモデル的な繋がりはないですが、似たようなセダンタイプということで意識されていると思います。
(GTA SAでのNebula)
余談ですが、ボルボ車に付けられているホイールに「Nebula」という名前のホイールがあるそうなので、そこも意識して名前が付けられているのかもしれません(画像)。
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となりましたが、この車は幸いオートショップサービスの対象車であるため、持ち込まれた車を購入することもできます。運が良ければ試乗トラックなどに並ぶのを待たなくても購入できるでしょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
ボディーペイントの元ネタ
「HAWAIIAN ANOW」ラリーはノルディカラリーのボルボ 240がモデルですかね(画像)。
走行性能
性能はハッキリ言って低めです。価格がもっと安ければ「まぁ古いファミリーセダンだし」で済ませられるんですが、80万ドルというツーリスモレトロも買えちゃうような値段でこの性能では酷評せざるを得ません。フル改造をしてもそこら辺を走っているノーマルのクーペやセダンに負けそうなレベルです。
乗ってみてまず感じるのはトラクションの低さ。アクセルを全開にすればマッスルカー並みにホイールスピンが始まり、アクセルを踏み続ける限り滑っていきます。加速性能自体はフルカスタムすればまぁまぁなんですが、とにかくトラクションが低いので低速域からの動き出しが鈍く、最高速も低めでストレートスピードは厳しいです。
ハンドリング面に関しても、ハンドルを曲げればスライドが始まり一向にグリップが戻らずズルズル。ブレーキの効きも悪く、踏んだところで全く止まらない。フトをデカく重たくしたような感じで、乗れば乗るほど「これが80万かぁ……」という気分になってきますね。
この車の数少ない長所としては、アーマーを装備していなくてもボディが頑丈なこと。ガンガンぶつけてもボディが変形せずライトも中々壊れません。流石ボルボがモデルなだけあるぜ。
カスタマイズ
改造の幅が非常に広く、カスタマイズがとても楽しい車ですね。発想次第であらゆる方向性にもカスタムが出来るでしょう。
ラリーカーを意識したパーツが多めで、フロントバンパーやグリルにはフォグランプが付けられます(フォグランプのライトが付かないのはちょっと残念)。マッドガードは黒かサブカラーを適用したものが選べますが、付けないという選択肢もあると良かったかも。
ルーフ部分にはファミリーカーを意識したパーツが揃っていて、ルーフラックのみを装備することもできれば、上にバッグなどの荷物を置いたりスキーボードを置いたりすることができます。モデルがボルボなことを考えるとスキーボードを置けるのは雰囲気にすごく合ってますし、革製の古い高級そうなバッグを置けるのも独自性があって良いですね。
スポイラーはセダンタイプに似合う小さめのスポイラーやGTウイングが用意されていてスポーティーさを出すことが出来ます。サスペンションを変えるとかなり車高を落とすことができ、キャンバーを付けて鬼キャンにすることも可能。
他にもイロモノなパーツが揃っていて、フロントバンパーを外してインタークーラーを剥き出しにしてみたり、ボンネットを外したりターボチャージャーをはみ出させたり、ステッカーボム系のパーツを各所に付けたりすることが出来ます。
ボディーペイントは旧車っぽいストライプに、ラリーカー風、迷彩、錆ペイント、グラフィティアート、カスタムペイントと非常に多彩。カスタマイズ次第でファミリーカー、スポーツカー、廃車、ローライダーなどなど自由自在にカスタムできるのが楽しいですね。
細かいところですが、サンストリップがボディーペイントと一体化していて、ボディーペイントを付けるとサンストリップも絶対付けなければいけなくなるのはちょっとマイナス。レース系のペイントはサンストリップとセットでも良いんですけど、それ以外のペイントだとサンストリップ外したい時もありますからね。
感想
性能とモデルに全く見合わない価格設定により悪い意味でインパクトを残した車ですね。モデルを考えてももうちょっと走れる車でも良かったと思いますし、この値段にするならもっと高性能、この性能にするならもっと低価格にしてほしかったなと思います。
と、価格設定には大いに疑問が残りますが、カスタマイズの幅広さは屈指で見て弄って楽しめる車となっています。一見魅力が分かりにくいですが、その魅力に気づくとどっぷり沼に嵌れる玄人好みな1台ではないでしょうか。この車をチョイスする時点で渋いし、更にこの車を上手くカスタムできたら超渋いですよ。
フォトギャラリー
モデル車について
ボルボ 240
スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」が作り出した傑作ファミリーカー。約20年に渡って販売され続けたロングセラー車であり、生産台数は累計286万台を達成した。
240シリーズは2ドアセダンが242、4ドアセダンが244、5ドアワゴンが245と名付けられ、1974年にデビュー。1980年には名称が全て240に統一され、1981年にはターボ付きの240ターボが登場した。240ターボは欧州ツーリングカー選手権(ETC)でチャンピオンを獲得し、その速さと角ばったスタイリングから「空飛ぶレンガ」の異名をとった。
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