英国王室級の良さを凝縮させた、古き良き車軸懸架式のスタイルが欲しい?それなら、このウィーニー ダイナスティーをどうぞ。50年間の技術の粋を詰め込んだこの車なら、車の扱い方次第でサイズなど関係ないということを証明してくれるはずです。
(ロード画面での解説)
1956年、英国。ウィーニーは間もなくイッシーの製造に取り掛かって行きます。クアドラプルショットの低脂肪ハーフカフェインのフラットホワイトに匹敵するその自動車は、ここから世界を変えて行くのです。しかし今の所はまだ、ウィーニーは、ぱっとしない、中流階級の、中級所得者の、今にも解雇されそうな中間管理職者からの支持を集めている車のメーカーに過ぎません。このダイナスティーはそんな彼らの集大成、そして1957年、彼らはそのデザインを世に出し、そして亜大陸は、二度と過去には戻れなくなるのです…。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
「ダイヤモンドカジノ&リゾート」アップデートで追加されたダイナスティー。イギリスで生まれインドで王となった車です。数え切れないほどの客を運んできた1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ウィーニー(Weeny)
名称:ダイナスティー(Dynasty)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:4人
購入価格:$450,000
モデル車の考察
モデルはモーリス オックスフォードⅢですかね。イッシー(ミニ)と繋がりがあること、亜大陸(多分インド半島のこと)に関連性があることが示唆されているため間違いないでしょう。
オックスフォードⅢとインドにどんな関係があるのかというと、1958年にインドのヒンドゥスタン・モーターズがイギリスのモーリス・モーターズからオックスフォードⅢの権利と生産設備を買い取ったことが事の始まりとなります。ヒンドゥスタン・モーターズはオックスフォードⅢをベースに「アンバサダー」を生み出し、販売を開始しました。
構造が単純なため修理が安くて簡単、またインドの交通事情に適合していたアンバサダーは瞬く間に普及が進み、乗用車からタクシーまでインドの道路はアンバサダー一色になるほどの爆発的ヒットを記録しました。これによりアンバサダーは「king of Indian roads」の愛称で呼ばれるなど、インドの国民車と言うべき存在になりました。
近年、インド経済が活性化し、環境への悪影響や安全性の低さ、植民地時代のシンボルであったことなどが理由でアンバサダーは製造中止に追い込まれてしまいますが、それでも1958年から2014年まで生産され続けた超ベストセラー車であり、今もなおインドを代表する車と言っても過言ではないでしょう。
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となりましたが、この車は幸いオートショップサービスの対象車であるため、持ち込まれた車を購入することもできます。運が良ければ試乗トラックなどに並ぶのを待たなくても購入できるでしょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
ボディーペイントの元ネタ
ヘイタクシーは、上述のアンバサダータクシーがモデルでしょう(画像)。このペイント以外にもルーフの項目にはタクシー用サインライトが用意されており、タクシー仕様への拘りが感じられます。出来たら汚れなしのタクシーペイントも欲しかったですね。
走行性能
骨董品のような車なので速さには期待できません。クラシックスポーツカーカテゴリーの中でも下の方に入る性能でしょう。
最高速だけはそれなりに伸びるのでスピードが乗ってくれば意外と快適ですが、加速力はフル改造しても低くのんびりと加速していきます。当然トラクション性能も低いので、坂道発進はしない方がいいでしょう。
ハンドリング面も劣悪で、低速域ならオーバーステア、高速域ならアンダーステアに悩まされます。ブレーキの効きも悪いのでコーナーの入りは要注意です。加速が悪いからスピードを落としたくない、そんな気持ちでコーナーに鋭い突っ込みをするとほぼ間違いなく事故を起こします。
カスタマイズ
外装パーツが豊富に用意されており、どれもダイナスティーのイメージに合っていて高評価です。どのパーツもこの車の可愛らしさを引き立たせてくれます。
ボディーペイントも非常に多彩で、レースカー風のものやマッスルカーのようなファイヤーパターン、更にはヒッピー的なサイケデリックな柄も用意されています。
ファミリーカーやタクシーのような日常を感じさせる仕様がよく似合う車ですが、ボディーペイントを活かして攻めたデザインにも出来るので楽しくカスタマイズできるでしょう。
感想
オックスフォードⅢをモデルにしている車ですがやはりアンバサダーのイメージが強くて、いっそのことGTA5初のインド車として登場させるのもアリだったのではないかと思います。GTA+インド、良いじゃないですか。リバティーシティ・ストーリーズではインドラジオ(Radio Del Mundo)もありましたしね。
走りには全く期待できませんが、ロールプレイをしたり雰囲気を楽しむのが目的なら良い車だと思います。昨今の追加車両にしては価格も控えめで、ゆるく遊ぶには最適な車でしょう。
フォトギャラリー
他の方から頂いた写真
(MARCHさんより)
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