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GTA5/GTAオンライン車図鑑「カリン キャリコGTF(Karin Calico GTF)」

投稿日:2021年7月26日 更新日:

懐かしの90年代。グランジ、ダイヤルアップ接続、第三波フェミニズム、長編ポルノがカオスな融合を果たし、カリン キャリコGTFが誕生しました。マッスルカーの伝統、ラリーの改造、ストリートレーサーの信頼性と、様々なものが少しずつ取り入れられた新しい車です。ベトついたVHSを置き、カーテンヘアで決めましょう。やらなければならない宿題が残っています。

(Southern San Andreas Super Autoでの解説)

「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加されたキャリコGTF。日本車がラリー界を席巻した90年代、その先駆けとなった車です。イタリアンラリーカーと死闘を繰り広げた1台を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:カリン(Karin)
名称:キャリコGTF(Calico GTF)
分類:スポーツカー(チューナー)
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$1,995,000(名声レベル上昇で$1,496,250に割引)

モデル車の考察

モデルはトヨタ セリカですね。フロントが6代目でリアが5代目のセリカという感じの造形に見えます。名前のGTFはセリカのWRC用ホモロゲーションモデル「GT-FOUR」の名を縮めたものでしょう。

ボディーペイントの元ネタ

「FUKARU」ラリーはToyota Team Classicが2018年にポーランドのラリー選手権に参戦した時のセリカがモデルでしょうか(画像)。

「XERO GAS」ラリーはカストロールカラーのセリカWRCがモデルだと思われます。



走行性能

チューナーカテゴリーでぶっちぎりの速さを誇り、ストリートレースの王座をほしいままにしているマシン。ベクターサルタンRSレトロといったライバルは出てきたものの、依然としてスペックの暴力で他のチューナー車を圧倒する実力があります。

キャリコの強みは加速性能。怪物じみたトラクションで弾け飛ぶように加速します。ストリートレースは市街地を走って短い間隔でコーナリングを続けるコース設定になっているため、コーナーを抜ける度に爆発的な加速で立ち上がっていくキャリコは驚異。

「契約」アップデートで全てのチューナー車のギア比がワイド化され、低中速域の加速が鈍くなり以前ほど圧倒的な加速力ではなくなりましたが、それでもチューナーカテゴリーでは十分な加速力。最高速自体も高めなので、速度が乗ってくればロングストレートでも力を発揮できます。

ハンドリング面は良くも悪くも癖が強め。非常にアンダーステアが強く、特にコーナー入口でアンダーが出るため慣れるまでコーナリングが大変です。またブレーキ性能も低いので、凄まじい加速力と相まって知らずに限界を超えてコーナーを曲がりきれず……といった事故が多発します。そういった特性を理解して立ち上がり重視の走りが出来ればしっかりとポテンシャルを発揮できるはずです。

チューニングで対処するのも一つの方法です。サスペンションを変えて車高を下げるとアンダーステアは改善されるので、性能を重視するなら車高は下げてしまいましょう。その上でホイール(タイヤ)を吟味すれば多少は乗りやすくなるでしょう。ブレーキは諦めてください。

ラリーカーらしくとにかくトラクションお化けなので山道も何のその。ただ、前述の通りハンドリング・ブレーキ面には難があるのでオフロードで乗りやすいかと言われればそうでもありません。オフロードはオンロード以上に車の乗りやすさが要求されるので、オンロードでも暴れん坊なこの車をオフロードで上手く走らせるのは大変ですね。モデル的にダートを走らせたい車ですが、ダートで綺麗に走るには相当な技術と愛が必要でしょう。

この車に限らず今回追加されたチューナー車両に共通することで、ボディの強度が初期の車と同等かちょっと高い程度になっています。そのため、何度もぶつけるとすぐに車体がベコベコになってしまいます。アーマーを付ければ多少マシになるので綺麗に走る自信が無ければアーマーで補強しましょう。

カスタマイズ

ベニーズ車両顔負けなレベルで大量のパーツが揃っています。ストリート系にもレース系にも自在にカスタマイズが出来るでしょう。

モデルに合わせてフォグランプやマッドガード、ルーフベントなどラリーカーに寄せられるパーツがしっかり揃っているのが非常に好印象。リアスポイラーもST205っぽい大型のものが用意されています。

サスペンションを変えて車高を下げ、アクションメニューから乗り物のスタンスを下げるにすれば車高がガッツリ下がるので、この状態で派手なエアロをつけていくとレーシングカーっぽくも出来ます。セリカと言えばJGTCで活躍したイメージも強いので、こちらの方向性でもガッツリ弄れるのがいいですね。

ボディーペイントは競技車両風のペイントが多め。WRC仕様のカストロールカラーっぽいのもちゃんとあって素晴らしいです。でもそのペイントを解除するために名声レベル184まで上げなきゃいけないのはふざけんなよロックスター。割引の解除ならまだしもカスタム自体の解除条件を名声レベルと紐付けるのはヤメロッテ!

「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加された車両は、アクションメニューの「車両」から「車両のスタンス→下げる」を選択すると車高がグッと下がります。どの車でもシャコタンに出来るのでシャコタンが好きな人は試してみましょう。なお、この状態で走るとハンドリング性能がかなり悪化するので要注意。

感想

新しいアプデの告知で真っ先に姿がお披露目されたこの車。以降、PV等でも一向にフロントマスクが見えずリア部分しか公開されないというおあずけ状態でしたが、実装に伴いやっとお顔を見ることが出来ました。リアから見るとT180にもT200にも見えるな〜と思ってたら、正解は4つ目のT200でしたね。

どの型にせよセリカってあんまりレースゲームに出てこない(ラリーゲームですら)車なので、セリカをモデルにした架空車とはいえこうしてGTAの世界で乗れるのは嬉しい限りです。

性能は予想外に化け物でびっくり。高性能なことは良いことですがチューナーカテゴリーでぶっちぎり1位なのはやりすぎ。野良のストリートレースはキャリコしか勝たん!状態なので、ヘイトを集めかねない強さになっているのはセリカ好きとしてはちょっと不安になる出来ですね。折角カテゴリーの違うカスタムカーをみんなで持ち寄って楽しめるレースなのに、特定の車しか勝てないってなっちゃうとなぁ……

この車自体の出来に関しては文句なしです。速さは勿論、カスタムパーツも欲しい物がしっかり揃っていてホクホクです。とりあえずストリートチューンで1台確保しましたが、ラリー仕様とツーリングカー仕様であと2台くらいほしいです。ロスサントス・チューナーの追加車両はそんな購買欲を唆る車ばっかりでガレージが全く足りません。どうしよう。嬉しい悩みですね。



モデル車について

トヨタ セリカ(T200型)

日本のスペシャリティカーとしてブランドを築き上げてきたトヨタ セリカは1993年に6代目へバトンタッチをした。ラリーの世界で成功を収めたセリカを更に進化させるため、6代目はよりスポーツ性を意識した設計となりボディ剛性もアップ。翌年にはWRCのホモロゲーションモデルであるGT-FOUR(ST205型)が登場し、高いポテンシャルを持つハイパワー4WDカーとして評価を高めた。

しかし、WRCの世界ではそう上手くはいかなかった。新開発のスーパーストラットサスはその特性上セッティングの幅が狭いため一向にチューニングが決まらず、大柄でフロントヘビーな車体はラリーコースでの敏捷性を欠き、リストリクターの縮小によるエンジンの出力低下も手伝って強みが尽く潰されたセリカは成績が低迷。力をつけてきた三菱のランサーエボリューション、スバルのインプレッサの後塵を拝していく。

追い打ちを掛けるように1995年のラリー・カタルーニャでリストリクター違反が発覚。FIAによってトヨタには1995年シリーズの全ポイント剥奪およびWRCへの1年間の出場停止処分という非常に重い処分が下った。ドライバーズチャンピオンとマニファクチャラーズタイトルの両方を獲得した先代に対し、6代目の勝利は95年のツールド・コルスの一戦のみ。ERCなど他のモータースポーツでは結果を残したものの、主戦場であるWRCでは失敗と言っていい結果に終わってしまっている。

フォトギャラリー

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CM’s 1/64 トヨタ セリカ GT-FOUR 1995年ツール・ド・コルス ラリー優勝 №1 デディエ・オリオール車 マルボロ仕様
ノーブランド品



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