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GTA5/GTAオンライン車図鑑「ヴァピッド ドミネーターGTT(Vapid Dominator GTT)」

投稿日:2021年8月6日 更新日:

ヴァピッド ドミネーターの次は、そのルーツと対面しましょう。50年ものであるこのマシンは今なお最高にホットなマッスルカーです。信じられない?それなら中に入って体で振動を感じてください。わずか4.76秒で「パパ!もっと飛ばして!」と叫びたくなるはず…

(Southern San Andreas Super Autoでの解説)

「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加されたドミネーターGTT。激動のアメリカを生き抜いた名馬がここに復活です。決して服従しない独立精神の塊である1台を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:ヴァピッド(Vapid)
名称:ドミネーターGTT(Dominator GTT)
分類:マッスルカー(チューナー)
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,220,000(名声レベル上昇で$915,000に割引)

モデル車の考察

モデルはフォード マスタング(1969年式)ですかね。非常に再現度が高い、っていうか似すぎ。リア周りにトヨタ セリカ リフトバック2000GTの要素が含まれるくらいであとはまんまマスタングです。再現度高くて嬉しいけどあまりに似過ぎで大丈夫か?ってやつですね笑。

同じく初代マスタングをモデルとした車ではエリーラピッドGTレトロが登場していましたが、前者はマスタング“っぽい”造形で、後者はベースがアストンマーティン V8でマスタングの要素も含まれるという感じだったので、ここまで再現度が高いGTTは「真のマスタング」という風格がありますね。

これまでマスタングをモデルにした車は初代(もといシェルビー GT500)がモデルのエリー、第5世代がモデルのドミネーター、第6世代がモデルのドミネーターGTXが登場していて、「ロスサントス・チューナー」アップデートで1969年式の初代がモデルのドミネーターGTT、第4世代がモデルのドミネーターASPが揃いました。並べてみると「エリー→ドミネーターGTT→ドミネーターASP→ドミネーター→ドミネーターGTX」という系譜でしょうか。歴代マスタングが殆ど揃って、アメ車好きは大興奮でしょう。

ボディーペイントの元ネタ

ティンワーム・タイムマシンはTRANS AMチャンピオンシップに出ていたジョージ・フォルマーのマスタングがモデルだと思われます(画像)。

オールドスクール・オーバルはマスタング BOSS 429 オレンジブロッサムⅢがモデルだと思われます(画像)。

レストモッド・レーサーはTRANS AMチャンピオンシップに出ていたパーネリ・ジョーンズのマスタング BOSS 302がモデルだと思われます。



走行性能

マッスルカーとしての性能は最高クラス。チューナーとしての速さは中団クラスで、腕次第では他のスポーツカーとも渡り合える、という感じでしょう。

加速性能はノーマルからでも十分高めで、フルカスタムすれば中々の速さ。ただしトラクション性能はいかにもマッスルカーという感じでしっかりアクセルコントロールしないと発進時はダダ滑りです。最高速はそこまで高くないのでマッスルカー相手でもチューナー相手でも直線勝負は微妙。

ハンドリング面はやや重たさがあるものの古いマッスルカーとは思えない安定感。無茶な走りをしない限り暴れず地面にどっしりと構えながら走ってくれるので、行くところと抑えるところをハッキリさせながら走ると現代スポーツカーにも負けない走りをしてくれます。ブレーキの効きも旧車マッスルカーとしてはかなり良好。

ただ、ストリートレースとなると挙動がよりセンシティブになって立ち上がりにリアが出やすくなるのと、スポーツカー達と比べると流石に限界が低くコーナーの一つ一つでちょっとずつ差が出るので、上手く走らせながら勝利を狙っていくのは大変です。

この車に限らず今回追加されたチューナー車両に共通することで、ボディの強度が初期の車と同等かちょっと高い程度になっています。そのため、何度もぶつけるとすぐに車体がベコベコになってしまいます。アーマーを付ければ多少マシになるので綺麗に走る自信が無ければアーマーで補強しましょう。

カスタマイズ

マッスルカーらしいパーツがしっかり揃っていて、尚且つオリジナリティのあるパーツもあるので独自色もしっかり出せるラインナップとなっています。シンプルなようで色んな弄り方を楽しめる車ではないでしょうか。

エアロ類は定番のチンスポイラーや色違いバンパーに加えて、フェンダー幅の変わらないオーバーフェンダー、小さめのスポイラーからGTウイングまで揃っているスポイラーなどが揃っています。不満点があるとすればボンネットにバグキャッチャーが飛び出した派手なタイプが無いこと、スポイラーにダックテイル系のスポイラーが無いことくらいでしょうか。

エンジンルーム内は定番のエンジンブロック変更、ストラットブレース追加だけでなく、エアフィルターの項目でスーパーチャージャーを突っ込んでみたり、インタークーラーを置いてみたりできるのが芸が細かくていいですね。ヘッドライトにはテープを貼ったりカバーを付けたりすることもでき、マフラーはリア出しとサイド出しが選べたりして細かいところですが色々と拘って弄ることができます。

ボディーペイントは太めのストライプ系、錆ペイント、レースカー風に加えて、ファイヤーパターン、ローライダーのカスタムペイントっぽいものもあってかなり幅が広いラインナップですね。どれもこの車のイメージに合うペイントなので、ストリート系にするにしろレースカー系にするにしろバッチリ合うものが見つかるでしょう。

「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加された車両は、アクションメニューの「車両」から「車両のスタンス→下げる」を選択すると車高がグッと下がります。どの車でもシャコタンに出来るのでシャコタンが好きな人は試してみましょう。なお、その状態のまま走るとハンドリング性能がかなり悪化するので要注意。

感想

これまで多くの旧車マッスルカーが登場してきましたが、モデルの再現度の高さ、カスタマイズの幅、性能など色んな点でトップレベルのマッスルカーと言えるでしょう。っていうかまぁ、モデルそのまんまだし。この時点で勝ち確みたいなもんです。

ガチで戦うのは難しいとはいえ、ストリートレースではマッスルカーでありながらスポーツカーと一緒に走れるので、マッスルカー愛好家の方はこの車で頑張ってみるのも良いのではないでしょうか。マッスルカーとスポーツカーが一緒に戦うってこれまで出来そうで出来なかったことですからね。



モデル車について

フォード マスタング(1969〜)

歴史的なベストセラーとなりアメ車のシンボルにもなった初代マスタングは、1969年に大きなデザイン変更を行った。これによりマスタングは車体のサイズ、性能、価格、全てがビッグに。

また、新たなハイパフォーマンスモデルとしてBOSSシリーズが登場。これはレースのホモロゲーション取得用モデルをそのままフラッグシップモデルに設定したもので、スパルタンになり過ぎて売上が芳しくなかったシェルビー GT350の反省を活かし、価格を抑えて幅広い層が購入できるように開発された。

リデザインされたマスタングはクオリティの高いBOSSシリーズの存在もあり最初の1〜2年こそ好調な売上を見せたが、大型化したボディと悪化した燃費は初期モデルで人気だったコンパクトでスポーティーな部分をオミットしてしまい、良く言えばラグジュアリー、悪く言えば重たく怠惰なマシンになり少しずつ人気が低迷。1973年には第一次オイルショックが起きたことも逆風となり、翌年には生産を終了して、軽量コンパクトな「ポニーカー」のコンセプトを取り戻した2代目にバトンタッチする。

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