GTA HDユニバース

GTA5/GTAオンライン車図鑑「ブラヴァド グリーンウッド(Bravado Greenwood)」

投稿日:2022年8月2日 更新日:

ミサイルロックオン・ジャマー、リモート制御ユニット、スリック地雷、アーマープレートを付け加えることも可能なブラヴァド グリーンウッドは、古き良き時代の味わい、動力、駆け引きとともに、新たなノウハウを提供します。次に、「いつも同じポンコツ車だな」と言われたときには、今までのように悪態をつくのではなく、正々堂々と反論することができるはずです。

(Southern San Andreas Super Autosでの解説)

「犯罪事業」アップデートで追加されたグリーンウッド。この名前を聞けば、いつか見たあの車の姿が思い浮かぶはずです。兄貴も乗っていた1台を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:ブラヴァド(Bravado)
名称:グリーンウッド(Greenwood)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:4人
購入価格:$1,465,000(ミッション「ULP:諜報」クリアで$1,098,750に割引)

モデル車の考察

モデルは第4世代のダッジ モナコですかね。フロントバンパーは1977年のシボレー モンテカルロ、リア周りは1969年のクライスラー ニューヨーカーあたりがモデルになっているのではないかと思われます。

過去作ではバイスシティ、サンアンドレアス、バイスシティ・ストーリーズに登場。特にサンアンドレアスではCJの兄であるスウィートの愛車になっていて、ロスサントスでのミッションでは何度もこの車に乗ることになるため、サンアンドレアスを代表する1台と言っても過言ではないでしょう。解説文にある「いつも同じポンコツ車だな」という台詞も、サンアンドレアスの最終ミッション「End of the Line」でGreenwoodに乗るCJが助手席に乗るスウィートに向けた一言です。

(SAのGreenwood)

とはいえ、3DユニバースのGreenwoodはクライスラー フィフスアベニューをモデルとしたセダン車というキャラクターが強く、今作のマッスルカーらしい雰囲気のグリーンウッドとはちょっとカラーが異なる車なので、復刻車というよりは名前を持ってきただけという感じはします。

ボディーペイントの元ネタ

クラシック・サイドストライプはSven氏が制作したダッジ モナコのモデルカーが元ネタでしょうか(画像)。このモデルカーにも元ネタが存在するかもしれませんが。

「Bravado」はMPC社が販売していたダッジ モナコのモデルカーが元ネタでしょうか(画像)。このモデルカーにも元ネタはありそうなんですけどね。

「Limited Gasoline」はNASCARでリチャード・ペティが駆ったシボレー モンテカルロがモデルだと思われます。



走行性能

いかにも近頃追加された旧車マッスルカーという感じで、レトロな見た目に似合わず安定感のある走り。トップレベルとまではいかないにしても、マッスルカーカテゴリー上位クラスの性能です。

加速性能はノーマルだとかなり遅いですが改造することで大きく改善。最高速もカテゴリー内で上位につけているので、ストレートスピードは中々のものでしょう。

コーナリング面は旧車マッスルカーとしては安定感のある動き。重量感があって動き出しは重くオーバーステアもそれなりに出はするものの、余裕を持って動かせば特に破綻なく動いてくれるので、細かくコーナリングをするようなところでなければ落ち着いて走らせられるでしょう。ブレーキの効きも十分です。

戦闘能力

エージェンシー内の乗り物ワークショップで様々な装備を付けることができます。ただ、以前登場した対応車両とは違いマシンガンが装備できないため、ほぼ攻撃力のないお遊び車両となります。

アーマープレートは車体の強化ができ、爆発物一回分の攻撃を耐えられるようになります。また、防弾ガラスが装備され車体の銃撃耐久力も大幅アップ。ただし車体の強度は変わらないので、アーマーを付けずにアーマープレートを付けると銃撃には滅法強いのにぶつけたらすぐボコボコというなんだかちぐはぐなボディになります。

地雷はスリックが装備可能で、追手をツルンと滑らせることができます。仕事用に使うなら付けておくと役に立つかもしれませんね。まぁ、実用性に期待するより遊びで使うのが主な装備だと思いますが。なお地雷を付けるとパッシブ不可になるので注意。

「契約」アップデートで新登場のイマニ・テックでは面白い機能が2つあります。1つはミサイルのロックオン不可で、これを付けておけばフリーセッションでの移動がかなり安全になるでしょう。

もう1つはリモート操縦で、アクションメニューの「所持品」からラジコンと同じように車を操作できます。視点が一人称固定でカメラを動かすこともできない、壊れたら保険金を支払わないといけない点を除けば、仕様はラジコンと同じ。デフォルトで自爆機能があり、スリック地雷を装備していればそれも使用可能ということで、発想次第でいくらでも遊べそうなアイテムとなっています。イマニ・テックの装備は1つしか付けられないので、自分の遊び方に合わせてどちらの装備を使うか選びましょう。

カスタマイズ

ダッジ モナコと言えば公共機関でよく使われた車両で、映画「ブルース・ブラザーズ」でも第3世代のモナコがベースのパトカーが登場しましたし、映画「ロッキー3」では第4世代のモナコがベースのタクシーが登場したりと、数々の映画でも姿が見られるくらいポピュラーな存在でした。しかし、それらの車両をイメージしたようなパーツは無し。IAAのミッションでもこの車が支給されましたし、そういった方向性のカスタムも期待したんですが残念ですね。

旧車マッスルカー定番のカスタムは一通り出来て、ボンネットから飛び出るバグキャッチャーやサイド出しマフラー、ビニールルーフへの変更などが出来ます。細かいところではサイドトリムを削除したり、ヘッドライトにバッテンのテープを貼ったり、ルーバーを付けたりなど。ミラーも古さを感じさせるミサイルミラーなんかに変更できます。

スポイラーはV字型のアンテナ、大きめのリップスポイラーにウィングなど。残りの半分くらいはあまり似つかわしくないGTウイングですね。あとはウィリーバーが無いのがちょっと気になるところでしょうか。

ボディーペイントは線が太めのストライプ系に、ローライダー的なピンストライプとカスタムペイントが1つずつ、あとはストックカーっぽい競技系ペイントがいくつか用意されています。こちらもモナコらしさというよりかは、旧車マッスルカーで定番のものが用意されているという感じですかね。

感想

この車そのものが悪いわけではないんですが、この車を取り巻く様々な要素から考えると正直期待外れな部分が多い車でした。懐かしのグリーンウッドの名が復活したものの、昔のGreenwoodっぽさはイマイチ感じられず。かといってモナコっぽさはどうかと言うとカスタム面で的を外した感じで、求められていたものにはイマイチ応えられていない印象です。イマニ・テックでも武器無しだし、ローライダーっぽく車高をガッツリ落とすことも出来ないし。

とはいえデザイン自体は良いですし、旧車マッスルカーらしいカスタムはしっかりと出来るので、「この車はGreenwoodでもモナコでもない、グリーンウッドなんだ」という気持ちで乗れば楽しめる1台だと思います。色々と勿体ないな〜と感じますが、これがHDユニバースのグリーンウッドってことで。



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