1960年代に生産が始まったスティンガーは、ほどなくして、バインウッドらしいハードな生活をしていた銀幕のプレイボーイたちの代名詞とも言える車種となりました。文字どおり何百人という世間知らずの女優の卵たちが酒を飲まされ、本人の意志に反して、この美しい車のボンネットの上で貞操を奪われ、その後は頭からフロントガラスを突き破るという運命に見舞われました。100万ドルでお求めいただけるこのマシンは、パワーステアリングもついていないただの中古車などではなく、まさしく歴史の一片なのです。車内には今でもバーボンとタバコの臭いが染みついています。
(Legendary Motorsportでの解説)
イタリア生まれのプレイボーイであるスティンガー。海岸線を颯爽と駆け抜けるオープンカーです。女たらしの1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:グロッティ(Grotti)
名称:スティンガー(Stinger)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$850,000
モデル車の考察
モデルは恐らく、フェラーリ 250GT カリフォルニアスパイダーですかね。フロントマスクは330 P4の要素が入っていると思われます(モデルについてはGT500の記事で)。
スティンガーは過去作でも登場しているどころか、初代GTAから登場し続けている(GTA4では登場せず)古株の車ですが、作品ごとにコロコロとモデルが変わるため、伝統があるんだかないんだか分からない車です。
時によってシボレー コルベット・スティングレイ(初代と2)、ポルシェ ボクスター及びトヨタ MR-S(3とリバティーシティ ストーリーズ(以下LCS))、フェラーリ 365GTB/4 デイトナ(バイスシティ(以下VC)とバイスシティ ストーリーズ(以下VCS))と、メーカーも車種も滅茶苦茶です。一口に「スティンガー」と言っても、どのシリーズ作品を遊んだかで思い浮かぶ姿が全く違うものになるでしょう。
(初代とGTA2のスティンガー。今作ではスティンガーよりもコケットレトロと繋がりがありそう)
(GTA3、LCSのスティンガー)
(GTA3、LCSのヤクザ・スティンガー。ウルトラマン風の塗装であったり、この車に乗っているヤクザの不思議な日本語で、妙な存在感を発揮)
(VC、VCSのスティンガー)
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となりました(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
良くも悪くもクラシックスポーツカーらしい走りで、まったりとした加速と緩やかなテールスライドが特徴です。イメージ通りという感じですね。
加速は緩やかですが、最高速はかなり高めで、長い直線ではかなりのスピードで走ることができます。街中で豪快に乗り回すには厳しいですが、高速を流す分には現代の車と遜色のない走りができるでしょう。
カスタマイズ
通販サイトでは、屋根なしと屋根ありで分けて販売されていますが、その違いは幌が掛かっているかいないかだけで、カスタマイズでルーフの有り無しを変えられるので、2つのモデルはどっちを買っても変わりません。
そして、カスタマイズで変えられるパーツはこのルーフだけで、他に固有の改造パーツはありません。これはちょっと寂しいですね。
感想
性能に関しては旧車だからこんなものだろうという気もしますが、同じカテゴリーの追加車両で、同価格帯でもっと性能の高い車がどんどん登場している今となっては、色んな面で見劣りする感は否めません。また、ちっとも改造を楽しめない部分もマイナス。
よっぽどこの車やモデルが好きでない限りは、現状この価格でスティンガーを買う理由は特に見当たらないかなぁと思ってしまいます。セール中ならいいと思いますけどね。
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