GTサーキットの観衆を困惑させたアニスの実験的な試作品が限定販売を開始しました。革新的なデザインプロセス、日本最高峰の職人、エンジニア、航空学の専門家、武道家、そしてシェフなどが力を合わせ、皆様の不安や達成感から生じた妄想を具体化しました。
(Legendary Motorsportでの解説)
「スタントライダーズ」アップデートで追加されたRE-7B。サーキットで歴史を作った一台です。日本の職人たちが手掛けた芸術品を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:アニス(Annis)
名称:RE-7B
分類:スーパーカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
購入価格:$2,475,000
モデル車の考察
モデルは、マツダが生み出した伝説の名車787Bですね。ル・マン24時間レースで、マツダに日本メーカー初の総合優勝をもたらしたことで有名です。
また、ボディーペイントを見ると同年代に活躍したジャガー XJR-9、ヘッドランプを見るとアウディ R18 e-tron クワトロの要素も見られます。787Bをベースに、同クラスのプロトタイプレーシングカーたちの要素をまとめたような車ですね。ちなみに、787B、XJR-9、e-tron クワトロはいずれも「ル・マンで総合優勝をしたことがある車」になります。豪華な合作だ。
名前のRE-7Bは、787Bを元に「ロータリーエンジン(Rotary Engine)」の頭文字REを混ぜたものでしょうか。
後のアップデートでプロトタイプカー系のS80RR、LM87が登場しました。こちらの2台は単座1人乗りが再現されていてより現実のプロトタイプカーに忠実な車となっています。
ボディーペイントの元ネタ
エスタンシアは、Renownがメインスポンサーの787Bがモデルですね。787Bと言えばコレ、というほど印象が強いペイントですね。ちなみに、この有名なレナウンカラーは、当時のレナウンの社長が「どうせ勝てないだろうし、折角なら目立つように派手なカラーリングで」と、社内のデザイナーに注文してこのカラーになったそうです。派手だし勝つしで2度美味しい結果になりましたとさ。
ペイントのパターンは同じですが、クリームホワイトとブラックの部分は色が変えられないので、カラーを弄ってもモデル通りの鮮やかなグリーンとオレンジにはなりません。残念。
ペガサスは、Silk CutがメインスポンサーのXJR-9がモデルですね。こちらもペイントは同じでカラーリングが違いますが、モデルが紫でこちらが青と色味が似ているので、こちらの方がモデルの再現度が高いように見えます。
走行性能
レースカーらしい流石の走りです。全てが高性能で、特にコーナリング性能がずば抜けています。ダウンフォースを得て地面に吸いつく車体は、高速コーナーをいとも簡単に抜けていきます。
低速時はパワーの高さからホイールスピンを起こしたり、多少のオーバーステアが気になりますが、スピードが乗ってくるほど車体は安定してくるので、高速ステージで暴れさせてあげましょう。レースカーらしい特徴ですね。
一時はバグやアップデートの影響などで性能が何度も調整され安定しなかったのですが、今は落ち着いたようです。
カスタマイズ
「これのどこを改造するんじゃい」という感じなので、外装はほぼ変えられません。唯一ある改造パーツがスポイラーで、カーボン製のスポイラーに変えることができるのですが、そうするとボディーペイントが反映されなくなるので僕はあんまり好みではありません。
また、ホイールを変更すると、リアタイヤがかなり内側に入り込んでしまいます。デフォルトのホイールはかなりリムが深いのですが、それに伴ってタイヤの取り付け位置も深め→ホイールを変更しても位置が調整されないため、こうなってしまうようです。上記の「ペガサス」のボディーペイントの画像がその状態です。リアだけ思いっきりツラウチになってしまうのが気になるなら、ホイールはデフォルトのままがいいかもしれません。何も変えられないやんか!
感想
これまでの作品では無かったプロトタイプレーシングカーをモデルとした車とあって、すごい存在感ですね。他のどの車とも違う異質な雰囲気です。最高ですね。
少ない不満を挙げると、ゲームの仕様上仕方のないことですが、どうせなら400km/h前後出ちゃう車だったら良かったのにと思います(GTAオンラインは最高速度制限があって、どの車も普通は240km/hくらいまでしか出ないようになってます)。バグがあった時はそれくらい出せたそうですが。このナリで300km/hも出ないなんて大人しすぎるぜ!
……今更だけど、GTA世界の道交法ってどうなってるんでしょうね。ナンバープレートは無いわスリックタイヤだわで、とても公道を走れるような代物には見えませんが、普通に走っていてもお咎め無しです。まぁ、戦車を乗り回しても攻撃しない限りは何も言われない世界だし、レースカーが公道を走るくらいは些細な事なのか。
モデル車について
マツダ 787B
長年ル・マン24時間耐久レースに参戦し続けてきたマツダが、集大成として送り込んだマシン。90年のル・マンに787を持ち込み惨敗したマツダは、翌91年に改良型の787Bを投入。前年の不振により他チームからはノーマークの存在だったが、軽量さと燃費の良さを活かし、快調な走りで徐々に順位を上げていく。終盤にペースアップをし、追い上げに焦った首位ベンツの自滅を誘ったことで見事に総合優勝。マツダに日本メーカー初のル・マン総合優勝をもたらした。
ジャガー XJR-9
87年のWSPC(世界スポーツプロトタイプカー選手権)にて、圧倒的な成績でチャンピオンになったXJR-8の後継車。翌年の88年にはWSPCだけでなくIMSA-GTPへの参戦も決めたジャガーワークスチームのTWRは、XJR-8を改良したXJR-9を制作。同年のIMSA-GTPではポルシェに及ばなかったものの、WSPCではXJR-8の活躍を再現するような強さを見せ、チームとドライバーに2年連続チャンピオンをもたらした。
アウディ R18 e-tron クワトロ
耐久レースにて多くのタイトルを獲得してきたアウディ手がける、ハイブリッドカーでもあるプロトタイプレーシングカー。後輪をディーゼルエンジン、前輪をモーターで駆動させる4WDシステムにより、アウディ伝統の「クワトロ」の名を付けられている。12年よりWEC(世界耐久選手権)に参戦したe-tron クワトロは開幕から好調を維持。第3戦のル・マンを含め前半戦にポイントを荒稼ぎし、チーム・ドライバーの2冠を成し遂げた。
フォトギャラリー
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