流線型のコンセプトカー、プロトタイプのロードスター、そして改造レースカー。これだけ情事を重ねても、どこか満たされない、と感じたことはありませんか?そろそろ落ち着くべき人生のステージを迎えたあなたにふさわしいのは、このGP1だけです。「GTAオンライン」のレジェンダリー・モータースポーツから購入可能です。
(ロード画面での解説)
季節が移ろい、流行りのファッションは廃れ、経済は暴落し、今日の健全なスターたちは、明日にでも、自らを縛るバンテージに粗相をするでしょう。それでも、GP1はあなたのそばにい続けます。これが、生まれたての赤ちゃんの曇り一つない無垢な笑顔のように、もしくは、クリスタルと見間違えるほど磨かれた結晶のように、もしくは、その結晶を手に微笑む、生まれたての赤ちゃんのように、今世紀の、そして未来におけるスーパーカーの定義となるのです。
(Legendary Motorsportでの解説)
「特殊車両サーキット」アップデートで追加されたGP1。亡き男の夢を叶えるため、採算度外視で作られた本物のスーパーカーです。スーパーカーの歴史を塗り替えた1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:プロジェン(Progen)
名称:GP1
分類:スーパーカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
購入価格:$1,260,000(非売品)
モデル車の考察
モデルはマクラーレン F1ですかね。GP1という名前もF1を意識したものでしょう。
マクラーレン F1をモデルにする車には既に同メーカーのタイラスがいますが、タイラスはレース仕様のF1 GTRがモデルでGP1はロードカーのF1がモデルだと思われるので、タイラスのロードカー版がGP1という関係なのかもしれません。とはいえ、サリーン S7の要素も強いタイラスとはモデリングがかなり異なるんですけどね。
モデルのF1は運転席がレースカーのようにセンターシートとなっていて、その両斜め後ろにシートがある3人乗りという非常に独特な内装となっています。GP1ではそこまでは再現されず普通の2人乗りになっていますが、S80RRでセンターシートの1人乗り車両が実装されたことを考えると、この車も実装時期が遅ければセンターシートが再現されていたかもしれませんね。
(ディヘドラル・ドアはちゃんと再現)
(純正ホイールもモデルのデザインをしっかり再現していて、5本スポークが6本スポークになっている以外はよく似てます)
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となりましたが、この車は幸いオートショップサービスの対象車であるため、持ち込まれた車を購入することもできます。運が良ければ試乗トラックなどに並ぶのを待たなくても購入できるでしょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
走りの方もタイラスのロードカーバージョンといった感じの性能になっていますね。スーパーカーでは中の下くらいのランクですが、モデルの年代が古さと価格を考えればこんなものでしょう。っていうか、同時期に登場したインフェルナスレトロとかがクラシックスポーツカーカテゴリーなら、この車もクラシックスポーツカーで良かったんじゃないかという気もします笑。それかインフェルナスレトロとかをスーパーカーカテゴリーにするか。
加速性能はタイラスと同程度ですが、トラクション性能はGP1の方が高いため、結果的にGP1の方がちょっと上かなという感じでしょうか。最高速もほんの少しだけGP1の方が高いですね。あとは、タイラス同様にV12エンジンとタービンの音が心地良いです。
ハンドリング面は結構大きな違いがあり、タイラスは強烈なダウンフォースでベタッと地面に吸い付きながらクイックに曲がっていくのに対し、GP1はゆったりとした反応で弱アンダー傾向。どちらが速いかというとここはタイラスに大きな分があり、タイムアタックをしてみるとレースカーとロードカーの差を感じますね。ブレーキもスーパーカーとしてはちょっとだけ物足りなく感じなくもないところ。
スポイラーを付けてダウンフォースを上げるとアンダー傾向が強まる代わりに旋回時のリアの安定感がグッと高まります。低速コーナーだと旋回半径が広がってデメリットが大きいんですが、中高速コーナーだと安心してアクセルを踏んでいけるのでかなりのタイム短縮に繋がると思います。走るコースによってセッティングを変えましょう。
ボディーの強度は高めで、ガンガンぶつけるとボディーは若干凹んでいくものの走りに影響がある潰れ方はしません。アーマーなしでも十分な耐久力がありますね。
オートショップサービスではこの車が運び込まれてくることがあります。そこでカスタムパーツのチェックや試乗をしてみましょう。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:55.356
カスタマイズ
この手のスーパーカーにしてはパーツは多い方ですかね。印象を強く変えるパーツも有り、十分なラインナップと言えるのではないでしょうか。
フロントバンパーはカラー差分なしで10種類も用意されていて、LM-Specificationを意識したようなパーツなど選り取り見取り。対して、リアのディフューザーはカラー差分のみ。
ボンネットも種類が多く、独特な形状のダクトが付いたものが多数。別パーツでボンネットピンの装着も可能。リアのスポイラー前にあるカバー部分も変更でき、排気管が丸見えになるものなんかも用意されています。
サイドスカートは地味ながら3種類ともデザインの違うものが用意されています。ミラーはほぼカラー差分で、1種類だけカーボン調で四角く平たいものがあります。あとは見落としやすいですがエンジンの項目にエンジンカバーが隠されていて、エンジンカバーも弄ることが出来ます。
ヘッドライトカバーはこの車の印象を大きく変えるパーツの1つで、純正ではヘッドライトの上の部分がサブカラー適用の範囲となっていますがここのカラーを変えたり、ヘットライトを丸ごとカバーで覆ったりも出来ます。ヘッドライトの上の部分を色分けすると眉毛みたいでかなり強いアクセントになりますし、ヘッドライトを塞いだ時の異形感もインパクトがありますね笑。
マフラーもなんと19種類とやたら数があります。純正では左右2本出しのマフラーを1本ずつにしたり、ナンバープレートの下で4本出しにしたり、ナンバープレートの真横で2本または4本出しにしたり、はたまた8本出しにしたり中々トンチキな改造ができます。8本のマフラーからパンパンとアフターファイヤーを出すのも楽しいですね笑。
スポイラーは純正だと隠れているスポイラーの角度を変えてみたり、大きさ控えめのGTウイングなどを付けてみたりできます。モデルのF1はアクティブウイングで、この車もウイングの形は再現されていますがウイングの可変機構が無いんですよね。この車よりも実装時期が早いT20なんかでアクティブウイングがある以上は技術的に出来ないってことは無いと思うんですけども。固定式で角度が付けられるなんてヘンテコなパーツを用意するくらいなら可変システムを再現してほしかったところです。
サスペンションは変更できません。もうちょっと車高落とせたらな〜とは思うんですけどね。
サブカラーの適用範囲はヘッドライトの中やカバー部分、ミラーの一部分など細かな場所に散りばめられていて、各差分パーツも含めると結構アクセントになりますね。中々色の合わせ方が難しいですが、興味があれば挑戦してみてください。
純正ホイールはキャップカバーやスポークの間の部分がカラー適用範囲となっています。店売りの仕様とかだとここに色がついていることが有りますね。
感想
スーパーカーとしては割と良心的な価格で、性能もそこそこにカスタマイズ性が高く、購入者の期待にしっかり応えてくれる車ですね。今見るとセンターシートやアクティブウイングなどちょいちょい不満点も出てくるんですが、実装時期を考えたらかなりよくやってくれている車でしょう。
それにしてもタイラスとの価格差が約2倍って凄いですね。レースカー仕様とロードカー仕様ではやはり色んなものが違うのでしょうか。ゲーム的には2倍の価格差ほどの違いを感じることは無いんですけどね笑。
モデル車について
マクラーレン F1
マクラーレンの創始者、ブルース・マクラーレンが果たせなかった「マクラーレンの名前を冠したロードゴーイングカーを作る」、その夢を体現したマシン。20世紀を締め括るに相応しいスーパーカーを目指したF1は、約1億円の新車価格ですら赤字になってしまうほど採算度外視で制作された。
その結果、600馬力オーバーを発生させる6.1LのV12エンジンを積みながら車重は驚異の1,140kgに抑えられ、パワーウェイトレシオ1kg台の怪物に仕上がっている。それでいて普段使いもできるだけの居住性を確保しており、運転席を中央に置きその両脇に助手席を置く独特のレイアウトも特徴となっている。
主戦場のはずだった中東や北米でのマクラーレンの知名度が低かったこと、プロレーサークラスのドライバースキルが要求されるほど性能が高かったことから販売面では奮わなかったものの、「スーパーカー」の基準を一段引き上げた歴史的なマシンとなった。
フォトギャラリー
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