責任ある大人が車を購入するとき、求められるのは分別のある妥協です。あなたの心がいかついグリルガードと戦車に勝るトルクを備えたワイルドな4×4を熱望していても、配偶者が欲しいのはチャイルドロックや高性能エアコン、バンバーにハエが当たっただけで膨らんであなたの顎を砕きかねない大きなエアバッグを備えたファミリーSUVです。でも、周りを見渡してみてください。今の世の中で、分別ある妥協などしている場合でしょうか?さあ、セミノール フロンティアに乗り込みましょう。安全かつワイルド。妥協はもう必要ありません。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
「ロスサントス・サマースペシャル」アップデートで追加されたセミノール・フロンティア。80年代のクロスカントリーカーを代表する1台です。欧州のテイストを取り入れた1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:カニス(Canis)
名称:セミノール・フロンティア(Seminole Frontier)
分類:SUV
駆動方式:AWD
乗車定員:4人
購入価格:$678,000
モデル車の考察
モデルはジープ チェロキー(XJ型)ですかね。ただ、ジープの特徴的なグリルとヘッドライトが再現されていないのでパッと見ではジープらしさを感じられません。
同じカニスのセミノールは第2世代のグランドチェロキーをモデルにした車なので、両者は叔父と甥っ子のような関係でしょうか。なお、グランドチェロキーはチェロキーの上級版なはずですが、セミノールは3万ドルでセミノール・フロンティアは約70万ドル。インフレのせいですっかり旧式の方が高くなってしまいました。
南サンアンドレアススーパーオートの解説文では「ワイルドな4×4」が「ワイルドなオ4×4」と書かれています。恐らく翻訳作業の時に「ワイルドなオフロード」と最初に書いて、オフロードのところを4×4に書き換えた際消し忘れが起きたのでしょう。このブログでも原文ママで載せようかと思いましたが、明らかなミスなのでそのままだとマヌケだなと思って修正して記載しておきました。
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで通販サイトから約200台の車両が削除されましたが、この車もリストラの対象となりました。そのため、ロスサントス・カーミーティングの試乗トラックなどでリストアップされないと入手できないレア車両となりましたが、この車は幸いオートショップサービスの対象車であるため、持ち込まれた車を購入することもできます。運が良ければ試乗トラックなどに並ぶのを待たなくても購入できるでしょう(リストラ車両の一覧は【GTAオンライン】欲しいレア車を探せ!〜通販サイトから消されたリストラ車両まとめで)。
走行性能
高額なSUVですが性能は野良湧きするSUVらと大差ない性能で、のんびりと走ります。速さには期待しないでおきましょう。
発進時の加速は緩やかで、中速域から段々とスピードが乗ってくるタイプ。最高速は出ないのでストレートスピードはイマイチです。動きは重いですがトラクションの掛かりは良いので急勾配などはスイスイ登れます。やはり悪路を走ってナンボの車でしょう。
ハンドリング特製は若干オーバーステア傾向。操作に対するレスポンスは重ためで見た目からして動かしにくそうですが、グリップが良くタイヤがしっかりと粘るので走ってみると意外に乗りやすいです。重量級SUVにしてはブレーキも効くので、のんびりドライブする分には結構快適に走れます。
カスタマイズ
外装パーツはこの手のSUVにしては多めで、クロカンらしいパーツが揃っています。フロントバンパーには多種多様なグリルガードが用意されていて、ここを変えるだけでもかなり印象が変わります。グリルはジープっぽい格子状のものもあって、グリルガードと合わせて色々と組み合わせると楽しいです。
ルーフにはラックやライトを装備できたり、サイドステップの装備、マッドガードの装備などオフロード走行に合ったパーツが揃えられています。この車のイメージにぴったりのものが用意されていますね。
ボディーペイントはレトロな雰囲気の木目調やライン状のツートン、ミリタリー色が一気に強まる迷彩、サビペイント、泥汚れを表現したペイントなど、シンプルなものから変わり種までこれまたこの車のイメージに沿った物が揃えられていて好印象。
感想
いやーカッコいい!このクラシックなカクカクっとした箱型のボディーこそクロカンですよ。時代を感じさせる無骨さが堪らないですね。
性能は大したことないですがそこがまたイイというか、むしろ80年代のSUVならこんなもんでしょとモデルに沿っているのが好印象。速さを期待して買う車じゃないなら、性能はこんなもんで良いんです。速くはなくても乗りやすければ問題なし。
カスタマイズの面でもこの車のキャラクターに合ったものが用意されているのが素晴らしいですね。特にボディーペイントはこれこれ!というものが揃っていてどれを選んでも魅力的なスタイルになって楽しいです。
モデル車について
ジープ チェロキー(XJ型)
1970年代、AMCはオイルショックの煽りを受けラインナップのテコ入れを迫られていた。アメリカンなビッグサイズの車が売れない時代となり、フルサイズのSUVであるワゴニアとチェロキーが販売不振に陥ったのだ。AMCは新型チェロキー開発に社運を賭ける勢いで資金を投入。そうして作り出されたXJ型チェロキーは先代と比べて一回り以上小さく車重も約450kg軽いコンパクトSUVとなっていた。これにはAMCの株式を約半数取得していたルノーの影響も大きく、サイズもスタイリングもユーロテイストを感じさせるものだった。これが功を奏しXJ型は欧州を始めとした世界各国で大ヒット。それまでのジープのイメージを覆すスタイリッシュさと、ジープらしい走破性を兼ね備えたチェロキーは当時を代表するクロスカントリーカーとして名を馳せた。1980年代の日本で起きたクロカンブームにおいても、高性能で頑張れば若者でも手が届く輸入RVとして人気を博した。
フォトギャラリー
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