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【NTE】これまでのストーリー感想!愛じゃよ、愛。

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こんばんは、麻乃ヨルダです。数日前にNTEをプレイし始めてからというもの、久しぶりのドハマリで毎日夜遅くまで遊び続けて寝不足生活を続けています。

おかげでメインクエストを全て読み終わり、ちんぷんかんぷんだった戦闘システムや育成システムなども大体理解できるようになり、初心者状態を脱してヘテロシティの住民になることができました。

ヘテロシティの世界観が分かってきたところで、今日はNTEのストーリーの感想を書いていこうと思います。みんなより遅れてのスタートになったのでみんあと一緒に感想を言い合うこともできませんし、他の鑑定士さんたちの感想を調べてもあまり出てこないので、ここで思いっきり語らせていただきます。



圧倒的演出パワー!

NTEのストーリーを見ていてまず感じたのは、とにかく演出のパワーが凄まじいこと。最初の頃は波のように押し寄せる専門用語で話が全く入ってこず、醸し出されるオサレ感とコメディー臭に大分気圧されていましたが、それでもド派手な演出の数々で「なんか凄そうなことしてるぞ!」と興味をそそられ、話が分からないながらもアクションゲームとして楽しむことができました。

そうして右も左も分からない中でメインクエストが進行し、エイボンの面々の顔見せとなる「商才と金招き」をクリア。この話でエイボンのみんなの人となりをなんとなく知ることができ、ミステリアスでホラー色もある異象(アノマリー)との関わりも察することが出来たので、こちらは良い入りだったと思います。

その後はメインとか番外編とかの区切りがよく分からないまま手当たり次第にクエストに挑んでいって、レクイエムの番外編を次に遊んだような覚えがあります。トマトデビルとの戦いがひたすらカッコよくて、大都市の日常生活、異象のホラー、スタイリッシュアクションのごった煮がこのゲームの魅力だと理解していきました。

そしてレクイエムが可愛い。このゲームはあらゆる要素が「どこかで見たことあるな」で形成されていて、そんなネタの塊っぷりが面白い作品ではありますが、キャラデザインに関してはそんな既視感が魅力の感じづらさに繋がってしまっていました。

レクイエムも正直最初は「白黒ヘアーの不思議ちゃん吸血鬼ロリ、そういう感じね」と冷静に見ていたんですが、実際に動いて喋っている姿を見ると可愛らしい声と健気な性格にやられてしまいました。バトルもカッコよかったですし、一見凡庸に見えた要素でも動きがつくと途端に魅力的に見えてくるのがこのゲームの演出パワーの凄さかなと思います。

次に読んだストーリーは確か「捏造から始まる恋愛大作戦」。ダギドがタッコさんとデートする話ですね。日常回という感じで良かったと思いますが、後で各ストーリーの位置づけを見返してみると「これメインストーリーだったの!?」と驚きました笑。やっている最中も完全にサブクエスト気分でゆるく遊んでいたので、「こういう日常の話でも演出凄いねぇ」と呑気に思っていました。メインだったならあの演出量も納得。

個人的には可も無く不可も無くで、タギドの掘り下げが見れたねくらいの印象だったんですが、後でメインクエストの評判などを調べた際にこの話が叩かれ気味の評価でちょっと笑ってしまいました(ついでにタギドも全然好かれてない!)。まぁ、メインでやる話では無い気がしますし、しかも2章というかなり早いタイミングでタギドの掘り下げ(言うほど掘り下げられてもいない)だったので、なんやねんと思った人の気持ちも分かります。こんなしっかり尺取って演出バリバリにやる重みの話では無いぞ!



次に遊んだのが確か番外編の「月光質屋」で、こちらは逆にメインクエスト気分で遊んでいました。異象を巡るミステリー、推理の末に辿り着いた月光質屋の演出の凄まじさ、人々の願いと愛が交錯したストーリー。NTEのシナリオの空気感を知るのにぴったりなストーリーで、どう考えてもタギドの話と立場が逆です。

実際に月光質屋編は本来メインクエストのつもりで書かれていたとかいう噂も耳にし、なぜ月光質屋編が番外編になってタギドの話が本編になったのかは謎です。別にメインも番外編も力の入れ具合は同じくらいなので本編かそうでないかは些細な問題なんですけど、ちょっと気になるところ。

その次は「落札?落札!」。ステ−リー急便のキャラクターたちの顔見せと、新たな敵やエビスーズの謎を仄めかせたストーリーでした。ホトリさんのちゃらんぽらんさと締める所は締めるカッコよさ(口合戦のRPGバトル風ギャグが唐突にぶっこまれて笑った)、敵がオークションを乗っ取って1ファンスで落札した演出などは光りましたが、全体的にはちょっと長くてダレた印象

オークション会場で全てのケータリングを独り占めして遊んでいたら、後からホトリさんに「全部持ち帰れ」と言われて公式で想定済みの遊びだったこと、酒を片っ端から飲んでベロンベロンに酔ったことばかり印象に残っています。ナンタニーのギミックは面白かったですけどちょっと長かったですね。謎解きアクションパートをもう少しコンパクトにして、オークション会場内での流れもスムーズにすれば全然印象が変わりそうです。

次は白蔵隊長の番外編。いきなり花屋に隠れている白蔵隊長で笑わせてきてから、学生の行方不明事件というシリアス展開。良い子そうな穂月くんの話を聞きながら感情移入して捜査に取り組んでいると、辿り着いたのは廃墟となったお屋敷で、そこは異象と植物が蔓延る不穏な空間。うーん、こういう場所大好き!実はこのイベントが始まる前に散歩でお屋敷に入ろうとしたら「まだストーリーが進行していません」と弾かれて、「このイベントで使う場所だったのか!」と納得。ネタバレ防止しといてくれてありがとう。

穂月くんの言葉を上手く喋ることができないコンプレックスに取り憑いた異象。そんな彼らに相対する白蔵隊長。常におちゃらけた態度を見せつつもどこか壁を作って決して自分の領域に相手を踏み込ませない彼が、手話によって穂月くんの心に踏み込み救い出してみせたこのストーリー。オチまで分かりやすいストーリーでしたが、念入りに穂月くんの人となりとコンプレックスが描かれ、演出も見せ方が良かったので泣けた話でした。番外編として完璧なストーリーだったと思います。

次はハニアちゃんの番外編何から何までぼっち・ざ・ろっくじゃねーか!あまりにもストレートなパロディーっぷりと、ライブ演出のパワーで楽しませてもらいました。何回ミニゲームやらせんねん!何回日跨ぐねん!で途中結構ダレていましたが、最後のライブの力の入りようで全て許してしまう、そんなストーリーでしたね。海月ちゃんともう一人の子が今後どう絡んでくるかも気になります。



死を恐れた人形

そして最後は「スカーレット・レター」。このストーリーの話をしたくてこの記事を書いていると言っても過言ではありません。本当に良いお話でした。空虚な永遠に苦しんだレディ・ドロレス。そんな彼女が生み出した命ある人形。命を持ったが故に人形たちは「寿命」も手に入れてしまう。

人形たちの中で最も遅く生まれて、最も出来が悪かったレニーは、最も人間らしく死を怖がる。そしてドロレスは自分の永遠を放棄し、レニーは永遠を手に入れる。しかし、永遠の命を手に入れたものの記憶を失い、人間らしい感情も失ってしまったレニー。そんな彼女が自分の記憶を取り戻していき、母であるドロレスとの最後の会話を思い出す。

永遠の命を手に入れるため暗躍していた敵にレニーは異能を奪われてしまうものの、戦いが終わってレニーはむしろスッキリとした表情。それまではタクシードライバーとして常に同じ時間に仕事をし、同じ食事を食べるだけの日常を繰り返していたのが、好きなところへ行って気になったものを食べる自由な一日を堪能。そんな「人間」としての一日を終えてヘテロシティを旅立ったレニーと家族の愛の話に涙してしまいました。

ストーリーを終えた後に木のあった場所へ行って後日談も見届け、それ以来ストーリーで流れていたBGMを聞く度に目頭が熱くなるように。レニーがあの後どうなったかについてはぼかされていて、描写的にはいつもと同じ時間に取り立て屋が来てしまって自然の摂理には逆らえなかったのかなと思いましたが、なんにせよレニーは空虚な日常ではなく美しい一瞬を体験してから旅に出られたので良かったです。いや、やっぱりそれだけじゃ良くねぇわ。レニーにもっと日常を過ごしてもらいてぇわ。ずっとずっと、あの子に長生きしててほしいわ。そうですよね、レディ・ドロレス……。

スカーレット・レターを読んで、その日はゲームを落として寝るまで木の下から動けず。そして次の日はサイドストーリーで雪だるまのパーちゃんの話を見て、またも泣いてロンバス湖から動けなくなりました。穂月くん、レニー、パーちゃんと毎日感情が揺さぶられ、「街ブラが最高なゲーム」として始めたNTEが「ストーリーも最高なゲーム」に変化していきました。

これらの良かったストーリーはみんな「愛」の物語でした。他の誰かを幸せにしたい純粋な愛の願い。その気持ちと意図がすれ違って拗れてしまうこともあるけれど、その間にあるのは愛情なので、絡まった糸を解きほぐしていけばその愛を再確認できる。この人情物語が非常によく出来たゲームですね。

音楽も素晴らしくて、このゲームのBGMはほぼ全部お気に入りになったくらいどれも当たりでした。感動シーンの曲、PS5のメニュー画面でも流れているチルい曲、昼の橋間地などで流れているポップな曲など、各シチュエーションで流れる曲全部がベストマッチで、ずっと聞いていられます。特に好きなのはシープリズン戦の雄大な曲で、BGM聞きたさだけでシープリズンと戦うことすらあります。シープリズン戦は戦闘前の演出から何から何まで刺さりすぎてヤバかったですね。

ストーリーは全部が全部面白かったわけではなく、大体は及第点で時折120点が来るムラのある出来だと思いますが、そういったいきなりのホームランで脳を焼かれて遊び続けたくなるゲームですね。細かなバグやPS5への最適化が出来ていないUIなど粗も結構あるゲームで、それでも良いところが本当に良すぎて他のゲームには出せない魅力があって、プレイしたくなりますし応援したくなります。

今後のストーリー展開はどうなるか。まだサービス開始から一ヶ月分のフィードバックが反映されていくには時間が掛かると思うので、まずまずなお話とぶっ刺さりのお話がしばらくは繰り返されていきそうですが、数ヶ月に一回スカーレット・レター級のお話を読めたらそれだけで満足はできそうです。本編ではなくサイドストーリーでも良いので、高確率で当たる異象絡みの人情物語を定期的に供給していただけると嬉しいですね。

あと、新規ストーリーも大事ですが読み終わったストーリーも再度プレイ出来るようにしてほしさはあります。ちんぷんかんぷんのまま頭の中を通り過ぎてしまったプロローグや、システムに慣れておらず基本操作でバタバタしていて集中できなかった序盤の話などを全部もう一回見直したいです。何回か噛まないと味が分からないストーリーなので、読み直しの機能はかなり大事かも。

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