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GTA5/GTAオンライン車図鑑「ランパダーティ トロポスラリー(Lampadati Tropos Rallye)」

投稿日:2018年4月1日 更新日:

息を飲むほど美しく、驚くほど凶暴。名前はランパダーティ トロポスとヨーロッパ風ですが、ハートはアメリカ製です。これまでのラリーデザインの歴史は、この車が創ってきました。他人が一生懸命選んだ車を模倣品と呼ぶのが趣味なら、これ以上の選択肢はないでしょう。

(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)

「スタントライダーズ」アップデートで追加されたトロポスラリー。ラリーで勝利するために作られたイタリア生まれのスーパーカーです。WRCの源流と呼べる1台を見ていきましょう。



車両データ

メーカー:ランパダーティ(Lampadati)=サンランプで日焼け(イタリア語)
名称:トロポスラリー(Tropos Rallye)=対流圏(英語)
分類:スポーツカー
駆動方式:MR
乗車定員:2人
購入価格:$816,000

モデル車の考察

設定も見た目もランチア ストラトスがモデルですね。ボディーペイントを見ても有名なアリタリアカラーのストラトスをモデルにしていることが明らかです。

ストラトスとの大きな違いは、テールランプが丸目の4灯になっていることです。ここが考察でちょっと困ったところで、モデルを探してみてもしっくりくる車がありませんでした。ライトの形だけならシボレー コルベット(C3型)が一番似てるかなぁと思ったのですが、ライトの形だけで「これが元ネタです!」と言うのもなんだかなぁと思うので、保留です。

フロントマスクはウィンカーの位置や下部スポイラーを見るとフェラーリ 308の要素が見受けられます。308自体がストラトスに近いデザインなので、全く違和感なく両者の特徴が溶け込んでいます。リア周りも深く考えずに308がモデルってことでいいかもしれませんね。

名前のトロポスですが、モデルのストラトス(Stratos)が英語の「成層圏(Stratosphere)」から作られた造語らしいので、こちらは成層圏の一つ下の大気層(つまり僕達人間が住んでいるこの空間層)である「対流圏(Troposphere)」から名付けられたものと思われます。

ボディーペイントの元ネタ


エア・ハーラーは、アリタリア(Alitalia)航空がスポンサーのストラトスがモデルでしょう。アリタリアカラーはイタリアの国旗を模したカラーリングでしたが、イギリスの航空会社という設定のエア・ハーラーのカラーリングもユニオンジャックからとられているようで、国旗の色をモチーフにしたオマージュとなっています。ちなみに、Vodka Kickがメインスポンサーのストラトスはこのカラーリングそのままなので、こちらも元ネタになっているのかもしれません。



走行性能

これ、本当に後輪駆動の旧車なんだよね?と言いたくなる挙動です。モデルのストラトスとは真逆のような操作性になっています。ストラトスはコーナリング性能に能力を全振りしたような車で、乗ったドライバーは「コースの全てがコーナーなら良かった」と言うほど、コーナーを曲がりやすく直線で安定しないマシンでした。

しかし、トロポスは地面に張り付いているかのように安定した走りで、コーナーではむしろアンダーステア気味。思ったよりも曲がりません。そのため高速コーナーは大得意ですが、角度のキツい低速コーナーはしっかり減速して曲がらないといけません。MR車とは思えない挙動です。AWDと言われたほうがしっくりくるかも。

また、最高速はラリーカーなので期待せず。トルクもそれほどないので、登り坂では高回転まで回るエンジンを唸らせながら必死に登ることになります。ここら辺は旧車っぽくてちょっと可愛い。

能力的には総じて上級者向けといった性能です。強力なグリップ力を速さに繋げることができれば、心地よく乗ることができるでしょう。

カスタマイズ

改造項目は少なく、いくつかあるパーツも純正のものと殆ど違いがないパーツになっています。しかし、ラリー車らしいフォグランプが付けられるので、それで十分かなとも思います。元の造形が完成されている車ですし、ラリーカーとしてのツボを抑えてくれているので。

車両取引のビジネスではミッドレンジ枠の車で登場するので、そこでカスタマイズを試したり試乗したりするのもいいでしょう。

感想

乗ってみて「コイツはストラトスじゃねぇ!」と思いましたが、確かにこの車はストラトスじゃありませんでした。トロポスです。別物です。

僕はとにかく「カッコイイから」という理由で満足していますが、金額をどう捉えるべきかはちょっと悩ましいところ。昨今の追加車両と比べるとカスタムできる項目が少なめなので、性能面と合わせても割高感はあります。

まぁ競技車両系はどうしても値段が高めに設定されてますし、この車のルックスはベースの段階で完成されているので、カスタムの必要もそんなに無いと思ったので、個人的には不満は無いです。ストラトスが好きなら買っていいのではないでしょうか。



モデル車について

ランチア ストラトス

各メーカーが市販車を強化したマシンを持ち込んで戦っていたWRC草創期、ランチアはラリーのためだけに作られたマシンを用意した。それがストラトスだった。さながら砂利道を走るスーパーカーといった出で立ちのストラトスは、見た目だけでなく性能面も異次元であり、ライバルたちを置き去りにした。ラリー界におけるランチア伝説の始まりだった。

フェラーリ 308

246の後継車であり、「ディーノ」の系譜を継ぐフェラーリ。制作するにあたり、当時主流であった鋼板ボディではなくFRPボディを採用することで、デザインの自由度が向上。ピニンファリーナは空気の壁を切り裂くような308をデザインした。だが、実際に生産される際、FRPボディは予想を遥かに超える高コストでフェラーリの経営を悩まし、結局は鋼板ボディベースに切り替えて生産された。ビジネス的には完璧ではなかった308だが、その革新的なデザインは今なお語り草となっている。

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