
こんばんは、麻乃ヨルダです。気づけば今は2026年、気づけば6月ということで、4年に1度のサッカーワールドカップの時期がやってまいりました。
折角のお祭りのなので出来る限り多くの試合を見たいと、どの時間帯の試合も頑張ってリアタイ。今日はオランダ対スウェーデン、日本対チュニジアの試合を見たので感想を書いていきます。
明らかになるオランダの破壊力
第1戦は日本と引き分けに終わったオランダと、チュニジアを粉砕したスウェーデン。積極的に仕掛ける必要があるのはオランダで、そのオランダの出方を伺うスウェーデンという予想通りの構図となり、序盤からオランダがボールを持って押し込んでいきます。
すると5分、ゴールキーパーからのロングボールをブロビーが落として、ラインデルスがサイドを走るガクポにパスを出すと、ガクポの素早いグラウンダークロスに合わせたのはブロビー!スウェーデンの様子見を許さないあっという間のゴールでゲームを動かしました。
そこからもオランダは手を緩めず、一方的にボールを保持し続ける展開。スウェーデンのロングボールとカウンターに上手く対応してボールを奪い返し、スウェーデンがまだ対応できていないサイド攻撃を繰り返すと17分、横パスの連続からフリーでボールを受けたドゥンフリースがクロスを送り、クロスに合わせたのがまたしてもブロビー!ブロビーが先発起用に答える2ゴールで更にリードを広げます。
ハイドレーションブレイクを挟み、一方的に殴られ続けていたスウェーデンがギアを上げ、ここでスウェーデンがボールを保持し続ける流れに。好きに走られていたドゥンフリースをケアするため、守備時に中盤1枚をDFラインに落として4バックから5バックにし、サイドを閉めたことでオランダは簡単に外から前進できないようになります。
加えて積極的なプレスを仕掛けるようになり、オランダがスウェーデンを押し込めなくなって、守備が良くなると攻撃でもリズムが良くなるスウェーデン。終盤にはセットプレーを中心に決定機を連発し、オランダのゴールに迫るも点は奪えず。ハイドレーションブレイクの始まりと終わりで攻勢を仕掛けられたものの、なんだかんだで無失点で凌いだオランダ。
後半に入ってすぐ、右サイドで交代出場のサマーヴィルがボールを触ってドゥンフリースの攻め上がりを使うと、ドゥンフリースはファーサイドに素早くグラウンダークロスを送り、そこに合わせたのがガクポ!ここまで徹底的にサイド攻撃からのグラウンダークロスを入れ続けているオランダが、まるでデジャブのようなゴールで3点目を手に入れました。
更に9分、カウンターでサマーヴィルがボールを運んでからガクポに預け、ガクポはカットインからお手本のようにニア抜きシュートを決めてオランダ4点目!スウェーデンはチュニジア戦で得た貯金を全て吐き出してしまいました。
その数分後、カウンターでイサクがスルーパスを出してエランガが抜け出すと、スピードでDFを振り切りキーパーとの1対1も制してそのままゴール!なんとか1点を返し、沈んでいたスウェーデンサポーターを盛り立てます。
このゴールを反撃の狼煙としたいところでしたが、この先が続かず時間ばかりが経過し気づけば試合は終盤へ。44分には速攻が発動し、サマーヴィルが中央を巧みなドリブルで進み、ペナルティーエリアに近づくとそのままキーパーを確認してタイミングをずらすシュート!これでオランダが5点を取って試合が終了しました。
オランダは自分たちの武器が通用するならこれくらいはやれるぞと証明するような試合をしました。サイドアタッカーの破壊力とカウンターの鋭さは折り紙付きで、日本戦のように点を取りに行くぞとギアチェンジしたらそのまま点を取れるだけの力があります。スウェーデン対策なのか、徹底してすぐにグラウンダークロスを入れる戦法もハマりにハマり、今日はやりたい放題。ある程度の相手であれば力でねじ伏せられるので、後は強豪と当たった時に守備面がどうなるかですね。
スウェーデンは初戦の大勝が綺麗サッパリ忘れられてしまう最悪の一日になりました。一瞬で先制されてからは同じ形でやられ続け、押し返した時間帯に点を決めきれないとその後は悪夢のような失点祭り。まさか試合が始まる前は得失点がプラマイゼロになるなんて誰も思っていなかったでしょう。だからこそ、リードを広げられた後に傷口を抑えるような戦い方に切り替えることは出来なかったんだと思います。大勝の後の試合は難しいとよく言われますが、こんなにも分かりやすく結果に出るとは。
一夜漬けに負けるな
オランダ相手に土壇場で追いついて勢いに乗る日本と、スウェーデンに大敗して大会中に監督解任の珍事を起こしたチュニジアの戦い。色男ことルナール監督に率いられて5日目のチュニジアは5バックで入り、ミラーマッチにして日本にマンツーマンで付く形。
開始3分、マンツーマンで付きに来るチュニジアを見て、鈴木ザイオンがロングボールのゴールキックを選択すると見せかけてグラウンダーで繋ぎ。これで綺麗に素早くボールを前進すると、上田綺世のポストプレーでフリーになった中村敬斗がカットインを見せながらペナルティーエリア内に縦突破、マイナスのクロスを送ると鎌田大地がおしゃれなヒールシュートで流し込んで先制!立て直したいチュニジアの鼻をくじくあっという間のゴールになりました。
そのままの勢いで日本は攻め込み、ボールがあと1ミリ入っているか入っていないかという決定機までこぎ着けます。日本の攻勢が終わるとチュニジアもボールを保持して個人技を使いながら前進してきますが、攻めに出るチュニジアを裏返してカウンターを見せる日本。特にトップの上田が効いていて、前でボールを収められるためカウンターに入ることができ、押し込まれ続けない状況に持っていけるためチュニジアは波状攻撃に入れません。
ハイドレーションブレイク明け、31分に上田にズバッと縦パスが入って前を向くと、上田はドリブルでゆっくりと前進して伊東純也らの上がりを待ち、走る選手たちにパスを出さずにキープ。シュートもパスも出来ないタイミングに追い込まれたかと思いきや、思い切りよくミドルシュートを打つとマーカーの股を抜けてゴラッソ!ここまで献身的に味方を使うプレー選択をしていた上田が、意表を突くエゴイスティックなプレーで消えたと思われたチャンスを活かしました。
前半は点を取られても前からプレスに行くことが無かったチュニジアは、後半に入ると流石にプレスを見せる姿勢に。DFラインの選手もプレスに呼応してしっかりと日本の前線に当たっていき、日本のボール保持は停滞。シャドーとウイングバックの絡みなどで打開を狙いますが、チュニジアも粘り強く対応してズレが生まれません。
しかし24分、DFラインに落ちていた田中碧から上田に縦パスが入ると、そこからスルーパスが中央に居た伊東に通り、伊東はドリブルでキーパーと1対1に持ち込みシュートを流し込む!伊東がかなり中寄りにポジショニングをしており、ほぼ2トップ化していたところでその2人のコンビネーションで中央突破を決め、チュニジアの守備を動かす試みが成功した形になりました。
そして39分、高い位置でボールを奪うと右サイドの伊東にボールが渡り、すかさずチャンネルランをしていた佐野海舟にスルーパス、佐野はタッチライン間際でクロスを上げると、ファーサイドで待っていた上田が技ありのループヘディングシュートを決めて4点目!日本がワールドカップに出場し始めてから初となる1試合4ゴールを決めてみせました。そのまま試合は終わり、どう転ぶか全く読めなかった試合はワンサイドゲームで幕引きとなりました。
日本はチーム状況が混乱している相手からしっかり勝ち点を取るミッションを完璧に遂行。カタール大会でスペインとドイツに勝ってコスタリカに負けていた頃を考えると、確実に勝っておきたい相手にちゃんと勝てるようになったのが明らかに地力の向上を感じます。軸となる絶対的なストライカーが点を決めている部分も含め、これまでの日本代表のイメージを覆す試合を連発していますね。
チュニジアは悪い予想が完全に当たってしまった崩壊ぶり。当然と言えば当然ですが、大会中に監督解任をしなければならないチームで奇跡を起こせるなんてうまい話はありません。日本の攻撃を耐えきってさえいれば未来は変わったかもしれませんが、開始3分でゴールを決められたところで運命は確定してしまいました。これで敗退が確定となり、悪夢のような状況のままオランダとの戦いに向かいます。
立会は強く当たって、後は流れで
これでこのグループの未来がかなり見えやすくなり、第3戦目のオランダ対チュニジアは十中八九オランダが勝利し、オランダが勝ち抜けを決めると思われるので、日本対スウェーデンがどうなるかですね。
勝ち点で上回る日本が追いかけに来るスウェーデンにどう対処するかの戦いになりそうですが、そのスウェーデンはオランダにボコボコにされていて、得失点差の貯金を吐き出してしまった状況からメンタルを保てているか。そして日本も大勝直後の試合というスウェーデンも経験した難しい状況からリセットが必要になり、一見日本優位に見えるものの試合の入り方次第ではどう転ぶか読めないですね。
しかし今大会はとにかくキックオフ・リスタート直後のゴールが多いですね。ハイドレーションブレイクが全ての試合に適用されて実質クォーター制となり、試合が4分割で区切られるためそれぞれの入りでギアを上げて身体が動いている内に点を取りきってしまおうというチームが多いように見受けられます。
また、空調設備が整っていない会場は暑さが問題になっており、90分間インテンシティーを保つのが難しいため、キックオフ直後などポイントを決めてギアを上げ、その後の時間はペースダウンしながらやりくりするのが定石になっているようにも見えます。
明らかにハイドレーションブレイクがゲーム性を変化させているというか、交代カードが3人から5人に変わった時くらい、戦術に対する影響が大きく感じます。これまでも暑い時期の試合だけ「飲水タイム」と言って主審判断で間をあけるルールはありましたが、ハイドレーションブレイクの場合はほぼ決まった時間試合が止まって、時間も3分と長く取られているため、ただの休憩時間だった飲水タイムと違って大きく変化を付けられるタイミングとなっていそうです。
選手の安全を守るという建前の元、試合中にコマーシャルを入れられるハイドレーションブレイクは今後サッカー界のスタンダードになっていくと思われますが、その結果どうなるかを想像させる今大会になっていますね。ワールドカップは大会の度に新テクノロジーなどの実験の場にもなっているため、こうした最前線の変化も観戦の楽しみかもしれません。
無料で見れるワールドカップ2026の試合を画像にまとめました。 pic.twitter.com/Je4AR8TtDH
— サブスクなび|W杯日程ツール (@subscript_navi) May 31, 2026
(有志の方がまとめてくれていたワールドカップの無料放送試合)
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